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知らないと大変!ビジネス法則

業績悪化はトイレから歯止め 職場の蟻の一穴を許すな 第27回 割れ窓理論

2019/5/29

■荒れた職場を再生するには?

先日、ある方から相談を受けました。「職場が殺伐としていて、月曜の朝、会社に行きたくない」と嘆くのです。詳しく聞くと、「業績が芳しくない」「小さなミスが多発している」「他人事になって責任感がない」「会話がない」「人間関係がギスギスしている」と、まさに悪いところだらけ。

ここまで病状が悪化していると、根本的に解決するには、かなりの時間とエネルギーを要します。さて皆さんなら、どこから手をつけるでしょうか?

よくある答えが「みんなで話し合う機会を持つ」です。残念ながら、相談が持ちかけた当人が言うには、話し合いに誰も乗ってこないそうです。

乗ってきたとしても、ガチンコで話し合えるだけの関係性があるとは思えず、ホンネが出てくることは期待できません。無理に釜の蓋を開けてしまうと、「それを言ったらおしまい」という事態に陥る恐れもあります。

そこで私が提案したのは、「おそらく職場という物理的な空間そのものが荒れているでしょうから、まずは整理整頓や掃除から始めてはいかがでしょうか」です。

散らかった職場を放置していることが、まさに今回の問題の縮図です。清潔で居心地のよい環境をつくらないと、職場や仲間を思う気持ちなんて芽生えてきません。

誰か一人でもやり続ければ、いつかきっと手伝ってくれる人が現れます。そこから会話も芽生え、協力し合う心も育まれます。そうアドバイスをして肩をたたいて励ましたのです。

■割れた窓を放置すると犯罪が増える

私は、当てずっぽうに整理整頓を持ちだしたわけではありません。治安対策に使われている「割れ窓理論」が頭に浮かんだからです。

建物の窓が割れているのを放置すると、「この地域は無関心な人が多い」と思われ、ゴミ捨てや落書きなどの小さな犯罪が多発するようになります。住民のモラルも下がり始め、治安維持に協力する人もいなくなります。

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