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1位は縄文杉、2位は… 神秘的な巨樹ベスト10

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幹や根の迫力、枝や葉の美しさ。季節がかわれば、花の香りやどんぐり拾いも楽しめる。そんな巨樹巡りを楽しむ人が増えているという。見ごたえがある全国の巨樹を専門家に選んでもらった。

1位 縄文杉(鹿児島県屋久島町) 284ポイント
巨樹の中の巨樹 日本を代表する巨樹で、スギの中では世界最大級。推定樹齢には幅があり、芯の部分は未調査で確定していない。
 「見る者を威圧する重量感、ごつごつしたいくつものこぶが盛り上がって波打つ樹肌、上に『超』をいくつもつけたくなる巨樹の中の巨樹」(渡辺典博さん)、「自分の足で歩き、会えたときの感動は忘れられない、声も出ず自然と涙が出た」(長沢典子さん)、「ほかにも大王杉やウィルソン株など屋久島全体が巨樹ワールド。新芽も元気良く育っている。命あふれる森」(岡山瑞穂さん)
 7200~2600年前、25.3メートル、16.1メートル、麓の荒川登山口から歩いて往復約10時間。
2位 縁結びのカツラ(北海道乙部町) 253ポイント
連理の枝で人気 縁結びの神が宿ると信じられ、全国各地から良縁を得ようと多くの人が訪れる。上部に枝と枝が合体した「連理(れんり)の枝」があり、一層の人気に。地元では明治のころ、力自慢の漁師がこの木を切り倒そうとして、斧(おの)を振り上げたと途端、急に力が入らなくなり、切れなかったという説話が伝わる。周辺は森林公園として整備されている。
 「美しい巨樹には何百年という風雪に耐えてきた風格がある」(平岡忠夫さん)
 500年、27メートル、6.6メートル(大きい木)、函館から車で1時間40分、徒歩15分。
3位 北金ケ沢のイチョウ(青森県深浦町) 211ポイント
1本で山のよう 世界最大級のイチョウ。生育状態がよく、枝張りは直径20メートルもある。枝は空気中の酸素などを取り入れる気根として下に伸び、一部は地面に突き刺さる。乳房に似ていることから全国各地で子育てのご神木として信奉されているが、ここはまるで鍾乳洞のよう。イチョウの原産は中国ともいわれ、日本には平安~鎌倉時代のころに移入されたといわれる。火災に強いことから寺社などに多く植えられたという。
 「1本で山のような木」(渡辺典博さん)、「圧倒的な迫力」(高橋弘さん)
 1000年、40メートル、20メートル、五能線の北金ケ沢駅の西にある。

 

4位 蒲生の大クス(鹿児島県姶良市) 208ポイント
 日本一の巨樹 幹回りで最も太い「日本一の巨樹」(環境省調査)として町ぐるみの保存運動が活発。1500年、30メートル、24.2メートル、九州自動車道・姶良ICから車で約10分。
5位 称名寺のシイノキ(宮城県亘理町) 187ポイント
 巨大な樹冠 シイノキでは日本最北の巨樹。枝が絡み合って四方に伸び、巨大な樹冠をつくる。700年、14メートル、10.2メートル、常磐線・亘理駅から徒歩約10分。
6位 命主社のムクノキ(島根県出雲市) 163ポイント
 生命力感じる根 根が地上に露出する「根上がり」が岩を抱え込んですさまじい生命力を感じさせる。1000年、17メートル、5.8メートル、出雲大社から徒歩約5分。
7位 首里金城の大アカギ(那覇市) 136ポイント
 戦災逃れた守り神 戦争でほとんど焼失した沖縄の首里城周辺のアカギで生き残った守り神。200~300年、13メートル、5.6メートル、ゆいレール首里駅から徒歩15分。
8位 安久山の大シイ(千葉県匝瑳市) 125ポイント
 背丈ほどある板根 根の上側が板状に伸びて幹を支える「板根」が人の背丈ほどの高さまである。不明、25メートル、10メートル、総武本線・八日市場駅から車で20分。
9位 薫蓋樟(大阪府門真市) 118ポイント
 境内覆う枝張り 枝がうねるように張り神社境内を覆う。幹から伸びる枝の太さが圧倒的。1000年、25メートル、12.5メートル、京阪電鉄門真市駅からバス20分三島下車。
10位 言問の松(北海道豊富町) 113ポイント
 風雪に耐える孤高 サロベツ原野に風雪に耐える孤高の姿で立つ北限の巨樹。地元の人々の守り神。1200年、14メートル、4メートル、宗谷本線・兜沼駅から車で約5分。
10位 杉の大杉(高知県大豊町) 113ポイント
 天突く勢いの幹 根もとから北と南に分かれた太い幹を伸ばす。2本合わせた根回りは36メートル。2000年、68メートル、15メートル(南の大杉)、土讃線・大杉駅から徒歩20分。

圧倒的な迫力・美・香り

環境省の調査では、目の高さの幹回りが3メートル以上の巨樹は全国に約6万8000本あるという。その中で、1位の縄文杉は見る人を圧倒する重量感、2位の縁結びのカツラは独特な枝の連なりなどが評価された。

ランキングの樹木のほかにも特徴が際立つものは数多い。熊本市の「寂心さんのクス」は枝の端から端まで約60メートルもあり、「枯れている枝が無く、樹形のバランスは日本一」(高橋弘さん)。根の迫力では、熊本県菊池市の「村吉の天神さん」(イチイガシ)は根上がりがジャングルジムのように入り組んで「おどろおどろしいインパクト」(本間良二さん)がある。高知県土佐清水市の「石抱アコウ」は「無数の石を抱き込みながら成長している」(蟹江節子さん)という。

巨樹の多くは信仰や伝承を通じ人に守られ伐採を免れてきた。現在も多くの巨樹で地元の人々が保存活動に取り組む。東京都杉並区の「トトロの樹」(ケヤキ)はマンション建設で伐採されるところ、住民が保存を求める署名運動を展開。最終的に区が土地を購入し「坂の上のけやき公園」として整備した。

震災の被害が大きかった岩手県の三陸地方にも巨樹は多く、杉原梨江子さんは大船渡市の「大船渡の三面椿」や「三陸大王杉」などを挙げた。

全国の巨樹の情報は「全国巨樹・巨木林の会」のホームページなどが詳しい。また、巨樹を見学するときには最低限のマナーを守りたい。例えば、巨樹の周りに柵やロープが張ってあったら絶対に中に入らないこと。倒れたり枯れたりした巨樹は多く、根回りの土を踏むだけでも悪影響を与える場合がある。

  ◇  ◇  ◇  

 表の見方 数字は選者の評価を点数化。最後に推定樹齢と樹高、幹回り、アクセスを掲載。

 調査の方法 全国各地の巨樹・巨木に詳しい専門家に、誰でも交通機関を利用したりハイキングで歩いたりして見に行けて、樹高や幹回りだけではなく、巨樹の迫力とエネルギーを感じることができる木を、順位を付けて選んでもらった。選者は次の通り(敬称略、五十音順)

 岡山瑞穂(樹木医)▽加瀬直弥(国学院大学専任講師)▽蟹江節子(ライター)▽杉原梨江子(巨樹研究家)▽染野豊(東京ローン・サービス社長)▽高井研一郎(漫画家)▽高橋進(全国巨樹・巨木林の会会長)▽高橋弘(巨樹写真家)▽長沢典子(自然観察指導員)▽永瀬嘉平(ナチュラリスト)▽平岡忠夫(巨樹画家)▽本間良二(スタイリスト)▽渡辺典博(巨樹写真家)

8位以外の写真は渡辺典博氏提供

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