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「フレンド社員感謝の集い」は経営理念を共有する場でもある

「フレンド社員感謝の集い」は経営理念を共有する場でもある

ラーメン店「日高屋」の創業者、神田正・ハイデイ日高会長の「仕事人秘録」。最終回では、衰えない事業欲、後継者のイメージなどを語ります。

<<(11)「駅前はもうからない」覆す 理詰めで首都圏固める

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 決まった後継ぎがいない分、かえって商売で完全燃焼する意欲が絶えないのかもしれない。

後継者はね、この会社で一番がんばってくれている人を、と思っています。3兄弟で力を合わせてやってきましたが、息子、娘は誰も入社していません。3人でそう申し合わせました。寂しいな、と思うこともあるけどね。

いまや、お酒を出せないロードサイド立地より駅前の方が収益モデルを組みやすくなりました。飲酒運転の罰則強化や社会的な関心の高まりといった時代の変化も、ときに追い風として働きます。

ただ、ここにきて駅前立地の利点とちょい飲み需要の強さに皆が気づき始めました。繁華街に立地する店の売り上げが落ちてきています。自社競合も起きていますが、駅前立地の競争が厳しさを増しているのは間違いありません。

では、どうするか。いまの狙いは「首都圏ローカル」です。神奈川県や千葉県の住宅街にある、私鉄の駅前です。かつて「日高屋」は年間乗降客5万人以上の駅前を出店候補地に選んでいました。でも試しに、2万人くらいの小田急線沿線に出してみたら、絶好調です。家賃が安いし、競合店はない。新宿から1時間前後もかかる駅前で、東京都心部の店の営業利益率と遜色ないのですから、わからないものです。

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