人と仕事のミスマッチ、「寄り添う力」で解消パーソルホールディングスの水田正道社長

――働き手の多様なニーズにどう対応しますか。

「そこは顧客(企業)との交渉ですね。『御社にぴったりの人ですが、1日5時間勤務です。いかがですか』と。完全にマッチング力です。お客さんもそういう時代なのだと、だんだん変わってきました。これから外国人も日本にお願いして来てもらうようになるのでは。傲慢なことやっていたら来ません」

――入管法改正で日本で働く外国人は増えそうです。

4月から服装の自由化や副業を解禁するなど、働きやすい環境作りに力を入れる

「今は技能実習生とかでいろんな問題が報道されています。決してアジアからくる方は安価な労働力ではありません。言葉や生活などサポートコストが必要な分、日本人より雇用コストを2割高くしないと無理です」

――社名を変えましたが認知度は?

「まだまだです。テンプさんと言われる方が圧倒的に多いですからね。パーソルというのは、パーソンとソリューションの意味です。これからは派遣・紹介とかの垣根は取っ払って、一人ひとりに最適なサービスを提供していきたい」

――ブランド戦略も変えてきていますね。

「(転職支援の)デューダ(doda)は英語表記を小文字にしました。敷居が高いイメージがあったので、より気軽に利用していただこうと。リニューアル後には登録者が30%増えました」

――アルバイト情報の「an」は苦戦していましたが、どうテコ入れしていますか。

「anはサイトがおかしかったんですよね。例えば勤務地で『代々木』と打つと、500~600件出てくる。なるべく検索にヒットさせる件数を増やしたいので、新宿まで全部入れてしまっていたんです。でも結局、自分にあった仕事が5、6件あればいいんです。サイトのリニューアル後は応募が前年比6割も増えています。こういう感覚は大事なんですよ。理屈じゃないんですよね」

――AI(人工知能)が事務を肩代わりすると派遣需要は減るのでは?

「短期的にはないと思いますが、10年という中長期でみれば影響はものすごく出てくると思います。どのぐらい影響があるかは誰に聞いてもわかりませんが」