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筆記具で「私らしさ」演出 コスパと感動でヒット狙う パイロットコーポレーションの伊藤秀社長

2019/5/25

「最近の中国の子どもは高くて品質の良いペンをどんどん使うようになってきました。当社も試験用のペンが売れています。ネトッとした独特の書き味で、試験の途中で書けなくなる不安を解消できるみたいです」

――まさにグローカルですね。

「おっしゃるとおりグローカル経営を意識しないといけません。日本のペンはどこでも売れるはずだと考えて市場開拓したら裏切られます」

――デジタル化のさらなる加速で、文具の需要は確実に減るのでは?

「先進国での使用頻度は間違いなく減ります。ただ一気に減ることは考えられないかと。先進国以外は人口増が続いています。当社の世界シェアは12%と分析していますが、あと88%あります。そう考えれば市場の減少を嘆く必要はないです」

「日本市場では感動を与えるレベルにいかないといけません。一方で感動以前に安くて良いものを求める国もあります。人の心に動きを与えられるような商品、実用的でコスパの良い商品の両方を追求していきます」

(聞き手は半沢二喜)

伊藤秀
1979年(昭54年)青学大文卒、パイロット萬年筆(現パイロットコーポレーション)入社。07年執行役員、09年取締役。17年から現職。趣味は年に2回家族と行く沖縄旅行。北海道出身。62歳。
インバウンドが好循環
パイロットコーポレーションの2017年12月期の連結業績は売上高が前の期比5.9%増の1041億円、経常利益は同2.3%減の205億円。欧米や中国など海外事業がけん引している。インバウンド(訪日外国人)が日本の筆記具の豊富な種類の色や書き味など品質の高さに注目し、自国でも購入する好循環も生まれつつある。
ただ、デジタル化の加速で文房具の役割は転換期を迎える。今後は次世代型の商品開発に向けた大胆な投資や、社内外の独創的なアイデアを集める仕組み作りが求められる。(薬袋大輝)

[日経MJ2019年1月21日付]

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