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夏にヒヤッ、名人が語る怪談トップ10

2012/8/5

「ヒタリ、ヒタリ」。後ろから不気味な足音が。振り向くとガイコツ姿の女に肩をつかまれた――。

子どもの頃、そんな怪談話におびえて布団にもぐり込んだ人もいるだろう。名人が話す怪談は大人までも心の底から「ヒヤッ」とさせる。この夏聞きたい怪談話の名人と、その得意話を専門家に聞いた。

1位 一龍斎貞水の「四谷怪談」 820ポイント
墓場のような装飾をしたステージや、青白い照明、幽霊の衣装をまとった役者の演出などで視覚に訴える「立体怪談」を手掛け、臨場感あふれる公演で観客を引き込む。「表情と声の深みも恐怖をさそう」(やまだりよこさん)。2002年に講談師では初めての人間国宝に認定された。=公式ホームページ(http://www.yougou.co.jp/teisui/)に出演情報。日本クラウンがDVDを販売
ここでヒヤッ! 夫の田宮伊右衛門にだまされ女郎屋に売られたお岩は、悔しさのあまり狂乱し自害する。怨霊となったお岩は次々と災いを起こし、最後には雪の降る中、伊右衛門を呪い殺す。(歌舞伎などでは、お岩が毒を盛られ顔を岩のように腫らし死ぬストーリーとなっている)
=写真 横井洋司
2位 柳家喬太郎の「牡丹灯籠」 810ポイント
爆笑を誘う新作落語の名手として名高いが、繊細な情景描写の怪談話でも評価が高い。長編の牡丹灯籠は全編を2日かけて公演するなど思い入れが強い。「息詰まるような世界を表現し、人間の恐ろしさが伝わる」(佐藤友美さん)=「牡丹灯籠」の公演は未定。落語協会ホームページ(http://rakugo-kyokai.or.jp)に出演情報
ここでヒヤッ! 萩原新三郎に恋い焦がれ死んだお露は、幽霊となり夜な夜な新三郎のもとに「カランコロン」とゲタを鳴らして訪れる。新三郎は魔よけのお札を身に着けお露を避けるが、下働きの伴蔵にだまされてお札を失い、お露に取り殺されてしまう。(お札はがし編より)
=写真 横井洋司
3位 桂歌丸の「真景累ヶ淵」 560ポイント
毎年8月に国立演芸場で話される怪談話を聞かずして、夏は越せないというファンも多い。「スリムな風貌からの端正な語り口は会場をひんやりとした空気で包む」(浜美雪さん)=落語芸術協会ホームページ(http://www.geikyo.com/)に出演情報。テイチクエンタテインメントがCDを販売
ここでヒヤッ! 富本節という浄瑠璃の師匠の豊志賀は、息子ほども年の離れた愛人の新吉が、若い娘と恋仲にあるのではと疑う。次第に嫉妬で顔に腫れ物ができた豊志賀は「新吉の妻を7人まで取り殺す」と遺書を残し自害し、次々と悲劇を引き起こす。(豊志賀の死編より)
4位 稲川淳二の「生き人形」 550ポイント
本人や身近な人物が経験した不思議な出来事を語るというスタイルで、話のレパートリーは300以上。大型セットを運びながら全国を巡る夏のツアーは今年で20周年。通算の観客動員数は30万人を超えた。「生き人形」では舞台で使うと紹介された人形を巡り関係者に不幸が降りかかる様子を、せき立てるように語り恐怖を誘う。=公式ホームページ(http://j-inagawa.com/)に出演情報。トップシーンがDVDを販売
5位 白石加代子の「雨月物語」 420ポイント
1992年に始めた日本各地のホールで怪談話を朗読する「百物語」も今年7月で95話目を終え、「円熟味を増した話芸は戦慄を呼ぶ」(門賀美央子さん)。雨月物語では人間の心に潜む怨念や嫉妬を紡ぎ出す。=公式ホームページ(http://www.doudou.co.jp/shiraishikayoko/)に出演情報。新潮社がCDを販売
6位 立川談春の「乳房榎」 400ポイント
落語界一ともいわれるキレのある語り口で、夫を裏切る妻の心情を描く。迫力ある演技は「人間の持つ本質的な怖さを表現している」(広瀬和生さん)。
7位 林家正雀の「累草紙」 380ポイント
三味線や太鼓、幽霊の格好をした役者の登場や炎の演出などで会場の雰囲気を引き込む名人。怪談話で有名な落語の師匠・故林家彦六を引き継ぎ、芝居調の語りを得意とする。
8位 怪談社の「京都のバケモノ」 330ポイント
関西のバーやライブハウスなどを中心に活動する紗那さん・紙舞さんの若手男性2人組の怪談師。終盤に向けて畳みかける様子など、「コンビネーションが絶妙」(東雅夫さん)。
9位 柳家三三の「猫定」 300ポイント
古典落語を得意とする落語界のホープ。「低いトーンでのしゃべりには説得力がある」(小佐田定雄さん)
10位 五街道雲助の「もう半分」 270ポイント
低く迫力のある声で、人間の悪意・ねたみ、恨みなどを淡々と語る様子は圧巻。ベテラン落語家の安定感で聴きやすい。

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