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知らないと大変!ビジネス法則

根拠なき自信を語る部下 使い方次第では宝にも 第24回 ダニング・クルーガー効果

2019/5/8

加えて、自分の認識に対して、「間違っているかもしれない」「他の考え方もあるかもしれない」と、常に疑いの心を持つことも大事です。「○○の視点で見たらどう見えるか」と時間・空間・人物をずらして考えるのもよい方法です。さらに知りたい人は批判的思考(クリティカル・シンキング)を勉強することをお勧めします。

■時には根拠なき自信も必要

とはいえ、ダニング・クルーガー効果は悪い面ばかりではありません。程度にもよりますが、自己評価を盛り気味にすれば、自尊心を高められるからです。自信を持って行動できるようになり、やる楽しさも増します。

そのおかげでよい結果がでれば、さらに自信が高まります。そうやっているうちに、自分の実力と認識のズレがなくなる可能性があります。

また、「根拠なき自信」があるからこそ恐れを知らずチャレンジできる、とも言えます。「分相応の実力をつけてから」「私はまだ半人前なので」なんて言っていると、千載一遇のチャンスを逃してしまいかねません。

第一、未知の領域の仕事にチャレンジするときは、多かれ少なかれみんな実力不足です。それどころか、これからどんな知識や能力が必要になるかも分かりません。後で振り返ると、自分の無知さ加減にゾッとするくらいです。

どうせ、無知や無能は、やればすぐに痛いほど知らされます。勝負はそこからであり、事前の自己認識は大した問題ではないのかもしれません。

大切なのは、「必ずできる」「どうにかなる」と根拠なき自信を持って一歩踏み出すことです。時には、ダニング・クルーガー効果を逆手に取るくらいの気概が求められているわけです。

堀公俊
日本ファシリテーション協会フェロー。大阪大学大学院工学研究科修了。大手精密機器メーカーで商品開発や経営企画に従事。1995年からファシリテーション活動を展開。2003年に日本ファシリテーション協会を設立、研究会や講演活動を通じて普及・啓発に努める。著書に「ファシリテーション入門第2版」「会議を変えるワンフレーズ」など。

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