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耳寄りな話題

ビルに突き刺さる橋 大阪・淀川で見つけた水都大阪 橋にも物語

2012/7/28

耳寄りな話題

淀川に沿ってサイクリングを楽しんでいた時、奇妙な橋を見つけた。7つの緩やかなアーチが淀川をまたぐ大がかりな橋だが、川岸でビルの壁面に“突き刺さっている”のだ。「何のために」。がぜん興味がわいた。かつて浪速八百八橋と呼ばれた大阪には、今も面白い橋が他にもありそうだ。淀川周辺を巡ってみた。
NTT西日本のビルに“突き刺さる”十三専用橋

橋が突き刺さったビルをよく見ると、「NTT西日本淀川ビル」の看板が。同社に聞いてみた。

「当社では十三専用橋と呼んでいます。通信回線を収納し、対岸でも小さな建物に直結しているんですよ」。NTTグループの通信設備管理を担うNTTインフラネット(東京)の上原秀幹アーバンデザインセンタ西日本所長がこう話す。

新大阪駅などがある大阪北部と大阪市内の間の通信増加に対応するため、1984年に完成した。川を越えて回線を渡す場合、トンネルを掘ることが多いが、川幅が広く、通信量が膨大なものになる見通しだったことから、専用橋を架けたという。上原さんは「NTTグループには札幌市の豊平川と東京都の隅田川にも専用橋がありますが、十三専用橋が長さ約790メートルで最長です」と誇らしげだ。

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一般の人や車が通行できない「専用橋」のため、地図によっては掲載していない場合もあるという。確かに書店で扱っている都市地図などには載っていないものが目立ち、インターネット上の地図でも、橋の付近を拡大しなければ存在が分からないものがあった。

専用橋の代表格は鉄道橋だが、「淀川には人が渡れる鉄道橋がありますよ」と、橋に関する共著がある大阪歴史博物館学芸員、伊藤純さんが教えてくれた。1929年に開通したJR西日本城東貨物線淀川橋梁(通称=赤川鉄橋)だ。

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