2012/7/27

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本物感や快適性競う

1位の名古屋市科学館「Brother Earth」は、2011年3月のリニューアルで、光学式の最新型とデジタル式のプラネタリウムを組み合わせた。「世界で最も本物に近い星空」(青木満さん)という声もあり、2011年度は58万9千人が訪れた。

光学式は、床の中央付近に設置した映写機からレンズを通した光で天井に星を映すシステム。一方、デジタル式は、コンピューターで計算して作ったCG画像をビデオプロジェクターで映し出すもので、これらを重ね合わせると様々な映像を作れる。

2位に入った大阪市立科学館は「実際に肉眼で見える範囲の星空の投影」が売り物。1937年、日本で最初のプラネタリウムとしてオープンして以来、日本を代表してきた施設のひとつだ。

今回名前があがったのは49カ所に上り、10位までの施設以外でも、例えば、今年5月に開業した東京スカイツリータウン内の「コニカミノルタプラネタリウム『天空』」は開業1カ月で約6万5千人が入館。人気ぶりが話題だ。

ほかにもユニークな施設は多い。例えば羽田空港国際線ターミナルにある「プラネタリウムスターリーカフェ」は「国際線を利用するときは時間をつぶすのに苦労するが、パスタなどを食べながら眺めるプラネタリウムは新鮮」(尾久土正己さん)。

東名高速の富士川サービスエリア(上り)にある道の駅「富士川楽座」内のプラネタリウムも「ドライブ中の一休みに気楽に見られる」(上山治貴さん)。ホテル併設の「ラフォーレ琵琶湖プラネタリウム」は「宿泊客や一般客が気軽に楽しめる。(毎週土曜日の)星のお兄さんのお笑いの解説はここでしか味わえない」(上坂浩光さん)との声もあった。

3Dシステム 映像表現に幅

国立天文台(東京都三鷹市)や科学技術館(同千代田区)、日本科学未来館(同江東区)などには、立体ドームシアターの中で観客が専用のメガネをかけ、宇宙の姿だけでなく、3D映像によって様々な世界を体験できるシステムがある。「既存のプラネタリウムの概念を覆す施設といえる」(高梨直紘さん)などとして、このシステムのある施設を推す声もあった。

例えば科学技術館の「シンラドーム」は2007年にオープン。専用メガネをかけて見ると、あたかも星の海の中に浮かんでいるような立体感覚を味わいながら、宇宙の果てまでの映像などが楽しめる。

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表の見方 数字は選者の評価を点数化。(1)観覧料(2)休館日など(3)問い合わせ先電話番号(4)行き方 ※9位と10位は問い合わせ先のみ

調査の方法 全国のプラネタリウムから特徴があって楽しめる施設を専門家に10位まであげてもらい順位を決めた。選者は次の通り(敬称略、50音順)

青木満(サイエンスライター)▽明井英太郎(五藤光学研究所クリエイティブカンパニー長)▽尾久土正己(和歌山大学観光学部教授)▽KAGAYA・デジタルグラフィックアーテイスト(加賀谷穣)▽上山治貴(アストロアーツ取締役)▽木村かおる(日本科学技術振興財団・科学技術館学芸員)▽上坂浩光(ライブ代表取締役社長)▽高梨直紘(天文学普及プロジェクト「天プラ」代表)▽田部一志(リブラ代表取締役社長)▽福江純(大阪教育大学教育学部教授)