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SPORTSデモクラシー

大学スポーツはどこへ スポーツ庁肝煎りの組織に異論

2019/5/3

米国の運動部は学校の正規のプログラムになっている(NCAAカレッジフットボール、2018年9月)=USA TODAY

大学の運動部を統括する組織、一般社団法人「大学スポーツ協会」(UNIVAS)が3月に発足しました。ガバナンス(統治)やリスク管理などの改革に期待がかかりますが、有力校が参加していません。大学スポーツでは今、何が起きているのでしょうか。米国の学生スポーツに詳しい安田秀一・ドーム社長はコラム「SPORTSデモクラシー」で早くから問題点を指摘してきました。UNIVASに参加しなかった筑波大学学長のインタビューと併せてお読みください。

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AP

米スポーツブランド「アンダーアーマー」の日本総代理店ドームの社長を務める安田氏は、UNIVASが参考にした全米大学体育協会(NCAA)の組織や運営にも詳しい。新組織が機能する条件として、任意の課外活動となっている運動部を大学の正規の活動とすること、学長がメンバーとして参画することの2点を挙げている。

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安田氏は金足農業高校の快進撃で盛り上がった昨夏の甲子園について、選手の集め方やバックアップ体制などが異なる学校同士の試合は残酷なゲームだ、と指摘する。競技の基本理念である「フェア(公平さ)」が米国と日本とでは大きな違いがあり、NCAAではスポーツにかける予算の大小に応じて所属するディビジョンを選ぶという。

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UNIVASについて、安田氏は準備段階からスポーツ庁の検討会に加わっていた。学生アスリートの不遇な環境を憂い、スポーツを通じて大学を活性化させようと、行政にNCAA会長らを紹介するなどしてきた。だが「目指すべき姿とまったく違うものができた」と批判する。同氏は関わる中でえたいの知れない無力感を感じたと話す。

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筑波大提供

UNIVASに参加しなかった筑波大学、永田恭介学長は「競技団体が大学と同じ正会員となっていることに納得できない」と話す。大学は学生の人間としての成長を一番に考えるのに対し、競技団体は競技力向上が大きな目標になる。大学が課外活動の運動部を改革しようとすれば、競技団体との対立は避けられない、としている。

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