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「ミニDV」の映像、そのまま放置はNG どうやって保存?

2012/7/27 日本経済新聞 プラスワン

1990年代半ばから10年ほど主流だった「ミニDV」カセットタイプの家庭用ビデオカメラが、消滅寸前だ。家にある機器が壊れたら、大切な思い出を録画したカセットも再生できなくなる。ミニDVビデオに録画した映像をこれからもきれいに見られるように、他の録画機器・媒体への保存に挑戦した。

数年前までは運動会や入学式で、大勢の人が撮影していたミニDVカセットのビデオカメラ。プロカメラマンのヒロタコウキさんも愛用している。ところが先日、カメラを落としてしまい、動かなくなった。新しいモデルを買おうと量販店に行ったところ、店員の返事は「もう売っていません」。

「これまで撮影したビデオをどうやって見ればいいの」。ヒロタさんは今、故障したビデオカメラを修理に出すか悩んでいるという。

1990年代半ばに登場したミニDVカセットのビデオカメラ。それ以前のものに比べ小型で高画質なことから一気に市場を独占した。調査会社GfKジャパンによると04年時点のシェアは80%超に達していたという。だが、メモリータイプのビデオカメラが登場した2000年代半ばに状況は一変。姿を消すのも異例の早さだった。09年のシェアはわずか1%。2010年以降はデータに残っていない。

ただ、日本記録メディア工業会が発表したミニDVカセットの販売数をみると、年を追う毎に減ってはいるがここまで急速ではない。今も一定数の人が使い続けていることがわかる。

■新製品はゼロ 故障で再生困難

ミニDVに残した家族の思い出は、撮り直すことができない貴重な映像。手持ちのビデオカメラが壊れてしまったら、録画した映像を再生する手段までなくなってしまう。

長く映像を保存するためには、ミニDVカセットのデータをほかの機器や記録媒体にダビングすることが必要だ。そこでデジタル機器に詳しいカメラマンの吉村永さんのアドバイスに従い、ダビングに挑戦した。

吉村さんによると、もっとも簡単なのは、テレビ番組を録画する機器(レコーダー)にビデオカメラをつないで、撮影した動画を録画する方法だ。レコーダーの入力モードを「外部機器」に変更するだけで、特別な知識は必要ない。録画した映像と同じ分だけダビングに時間がかかるが、仕方ない。さっそく試した。

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