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運動・禁煙でキャッシュバック 健康増進型保険が増加

2019/4/7

写真はイメージ=PIXTA

運動したり、健康診断の結果が改善したりすると保険料が割安になる健康増進型保険が広がっている。ただ割引やキャッシュバックにつながる条件は商品によってまちまちだ。比較検討のポイントや、保険契約時の注意点などを解説する。

■健康改善+運動で保険料割引

「無料ドリンク券、もらいました?」

2018年7月、住友生命保険が南アフリカの保険会社と組み開発した「バイタリティ」。保険の加入者には、毎日の運動を促すため、こんなメールが時々届くという。

バイタリティは同社の医療保険などの特約で利用できるプログラムだ。保険料とは別に月864円かかるが、加入と同時に初年度の保険料は15%引きとなる。その後は健康状態や運動量などを総合評価し、保険料が変動する。

評価項目は幅広い。腕時計型端末で測った歩数や健康診断のBMI(肥満度)などの数値のほか、健康診断の結果、スポーツ大会の参加歴なども評価の対象となる。

■悪化で割り増しも

評価は4段階で示され、最高の「ゴールド」なら保険料は2%引きになる。逆に最低の「ブルー」だと、保険料は2%高くなる。評価は毎年見直され、ゴールド評価などが続くと保険料は最大30%引きとなるが、ブルー評価が続いてしまうと保険料が最大10%増しとなる可能性もある。

1週間の運動目標を達成すると、大手カフェで使えるドリンク券などがもらえる。こうしたインセンティブを通じて「週ごとに目標を達成してもらい、年間評価の改善につなげてもらう」(バイタリティ戦略部)のが狙いだ。

健康改善の努力が認められると、一度に多額のキャッシュバックを受け取れる保険もある。

損保ジャパン日本興亜ひまわり生命保険の収入保障保険「リンククロスじぶんと家族のお守り」がそれだ。

まずは契約時にBMIなどの数値と、喫煙の有無を報告する。保険料は4段階あり、BMIなどの基準を満たす非喫煙者と、基準に満たない喫煙者では、毎月の保険料に約3割の差が出るという。

契約後2~5年の間にBMIなどが改善するか、禁煙した場合は保険料が減額される。さらにこれまでの差額も、契約時にさかのぼってキャッシュバックされる。例えば月額保険料5440円の加入者が3年後に最高評価をとった場合、その後の保険料は3640円に下がる。さらに差額の1800円についても、3年分にあたる6万4800円が戻る。

各社は健康関連の催しなどを開き、新商品をアピールする(明治安田生命保険の2月末のヨガイベント)

明治安田生命保険も4月から、健康診断結果が改善するとキャッシュバックを受け取れる保険を発売する。BMIや血圧などを毎年3段階で評価し、最高評価なら年間で保険料1カ月分、最低でも同0.1カ月分のキャッシュバックが出る。保険料に対する年間のキャッシュバック率は最大8%強どまりだが、契約後1年で受け取れるのが特徴だ。キャッシュバックは自動積み立ての形で払われ、引き出し時は一定の手続きが必要だ。

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