今年度も大学予選の季節がやってきた!
Hult Prize @北大2018(3)
こんにちは!Hult Prize @ Hokkaido University 実行委員会の坪井里奈です。私たちの連載もようやく半ばまでやってきました。第1回記事ではHult Prizeへの参加意義について、第2回記事では北大チームも参加したHult Prize地域予選について皆さんに知っていただきました。そして第3回となる今回は、「具体的にHult Prize @ Hokkaido University 実行委員会はどんなことをしているのか」についてお伝えしたいと思います!
大学予選を企画・運営するのが私たちの仕事
Hult Prizeには、大学予選(9~12月)・地域予選(翌年3~4月)・アクセラレータプログラム(7~8月)・世界本選(9月)という大きく分けて4つの選考があります。世界中の大学生・大学院生がこれらの選考を勝ち抜いて世界第1位になることを目指すのですが、その第1関門が大学予選なのです。そしてこの大学予選を企画・運営するために、各大学に私たちのような実行委員会が存在しています。
各大学にて、2018年度(2018-19年)の実行委員会が本格的に始動したのは9月15日でした。この日に2017-18年Hult Prizeの世界本選が開催され、それと同時に2018-19年Hult Prizeのテーマも発表されたのです。今回のテーマは「若者の失業問題」。このテーマに沿って出場者がビジネスアイデアを練り上げる傍ら、実行委員会は各々の大学予選に向けて準備を進めていきます。9月15日を皮切りに、世界中の約1000大学のHult Prize実行委員会が一斉に動き出す。考えるだけでもワクワクしませんか?
14チーム52人の北大生が出場決める
さてここからは、その9月15日から北大予選が行われた12月15日までの3か月間、私たちがどのようなことを行ってきたのかをご紹介します!
まずは、Hult Prize北大予選の出場者の募集です。10月中旬から11月初旬にかけて計4回の出場者募集説明会を開催し、Hult Prize北大予選への参加を呼びかけました。説明会には昨年の北大予選出場者の方々もお招きし、Hult Prizeに参加することで得られるものの多さを熱く語ってもらいました。「説明会に来るまでHult Prizeに参加するか迷っていたけど、昨年の出場者の経験談を聞いて出場を決意した!」という北大生もいたようです。最終的に全部で14チーム、人数にして52人の北大生が出場を決めてくれました。
ワークショップでアイデア練り上げる
いざHult Prizeに出場!といっても、学生がビジネスアイデアを一から創りあげることは簡単ではありません。そんな状況を打破すべく、出場者の皆さんを対象としたワークショップを2回開催しました。
第1回ワークショップは北大の大学院特別教育プログラム「新渡戸スクール」と共催で行われました。講演者として一般社団法人C4の伏見崇宏さんをお招きし、ソーシャルビジネスとは何か、どのようにしてビジネスアイデアを練り上げていけばよいか、を伝授していただきました。伏見さんのお話を聞く出場者の皆さんの眼差しはとても真剣で、北大予選に向けてのエネルギーをひしひしと感じました。
第2回ワークショップにはなんと、Hult Prize Japanのトップである佐野寛享さんに来ていただきました! このワークショップは、佐野さんが各出場チームのアイデアを聞いたうえでそのチームに合ったアドバイスをするという、かなり密度の濃いものでした。自分たちのアイデアのアピールポイントは何なのか、一方で、どの部分をもっと強化しなければならないのか。佐野さんとの議論を通じて、チーム内で話し合うだけでは気づくことのできないアイデアの長所と短所を発見できたようでした。
優勝はザンビアの若者の雇用創出を目指す留学生チーム
12月15日。ついにHult Prize北大予選の日がやってきました! 今回の予選にはこれまで以上にたくさんのスポンサー・サポーターの皆さまにご支援とご協力をいただき、また、マスメディアにも取材に来ていただきました。また、主役である出場者の皆さんは緊張こそしていたものの、それ以上に「今日のために全力を尽くしてきた」という自信と気迫に満ちた表情を浮かべていました。
予選は開会式にて幕開けし、その後、各チームが「若者の失業問題」を解決するために自分たちで考えたアイデアを英語で発表しました。全てのチームの発表が終わると、優勝チームを決めるために審査員の方々が白熱した議論を交わしました。そして、いよいよ結果発表。優勝したのは、ザンビアの若者の雇用創出を目指す留学生チーム「Dziko Langa」でした。選考である以上どうしても順位は決めなければならなかったのですが、どのチームの発表も「自分のアイデアで世界を変えたい」という情熱が感じられる、とても素晴らしいものでした。
このように出場者集めから北大予選の開催まで奔走してきた私たちですが、実はまだ大きな仕事が残っています。北大予選で優勝し、地域予選への出場権を手に入れたDziko Langaのサポートです。地域予選では、Dziko Langaと同じように各大学予選で優勝した世界中の出場者と競うことになります。とてつもなく高いレベルの戦いになることは必至ですが、Dziko Langaがその戦いを勝ち抜いて次のステップに進めるよう、実行委員会としても全力でサポートしていきます。
また、当委員会は来年度の北大予選に向けても再スタートします。この記事を読んで、来年こそ北大予選に出場したい、もしくは、実行委員会に入りたいと思ってくださる方がいればとても嬉しいです!
最後までご覧いただきありがとうございました。次回は、Dziko Langaが出場する地域予選の様子をお伝えします。どうぞお楽しみに!
Hult Prize @ Hokkaido University 実行委員会
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