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「切り替え」を促す学生時代の上手な終わり方

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NIKKEI STYLE

内定が決まっている皆さん、あと1か月で、社会人としての生活が始まりますね。ソワソワと落ち着かない気持ちの人も多いと思います。

「会社で、自分はうまくやっていけるのか」、「上司や先輩はどんな人なんだろう」、「ブラックじゃないといいんだけど」と、心配ごとばかりが頭をかけめぐり、焦ったりイライラしたりします。これは、人生の転機(変わり目)にいるときの特徴と言えます。転機の過ごし方を考えてみましょう。

転機の3つの段階

キャリアの理論の一つに、転機を次の3つのステップに分ける考え方があります。

1.   何かが終わる2.   ニュートラル3.   何かが始まる

学生の皆さんの場合は「1.学生生活が終わる → 2.ニュートラル(中立) → 3.社会人生活が始まる」というステップが想定されます。

今の時期、つい4月からのことに目が向きがちです。しかし、社会人生活を始めるためにはこれまでの学生生活をしっかり終わらせることが大切です。この終わらせるという作業には、悲しみや苦しみが伴います。学生ではなくなる、つまり、今までの自分に別れを告げることになるからです。終わらせるステップで湧き起こる感情には、次のようなものがあるとされています。

【離脱】 通っていた学校や同級生など、慣れ親しんだ場所や人から引き離されるために起きる痛みや悲しみ

【アイデンティティ(自己概念)の喪失】 学生である自分、親の保護下にある自分、サークルの先輩である自分などのアイデンティティが失われるため、自分はいったい何者なのかがわからなくなる

【方向感覚の喪失】 何を目指してやっていくべきかがわからなくなる

金融機関に内定が決まっている井出さん(仮名、22歳、女性)は、「大学には、もうあと何回かしか来ないんだな、と思って、懐かしいような悲しいような、胸がいっぱいなんだけど足元がすーすーするような気持になります。大学の友達に会うと、妙なテンションではしゃいだりして」と話してくれました。

足元がすーすーする、という感覚は離脱の心もとなさが感じられます。友達と妙なテンションで、というくだりは、アイデンティティが揺らいでいるために、友達との関係の中で自分の立ち位置を確認しようとしているように思えます。

ここで重要なのは、そういったネガティブな感情から逃げずに、向き合うことです。これまでのことを終わらせるために、心もとない感じや、自分が何者かわからなくなる感じを味わい、自分の中で何が起こっているのかを見つめましょう。

上手にピリオドを打つためには

学生生活にピリオドを打つために、自分なりの区切りの儀式を行いましょう。大げさなものでなくてもよいのです。

おすすめは、お世話になった人にお礼を言うことです。家族、友人、先生、アルバイト先のかたがたなどにできるだけ直接会ってご挨拶をしましょう。「おかげで卒業することができます。●●については本当にお世話になりました。ありがとうございました」などです。

●●の部分は、事前に思い出して考えておき、しっかり伝えましょう。お礼の儀式は、相手への感謝や敬意を伝えることができるだけでなく、自分自身の気持ちの整理につながります。大学に入学するときに相談した親戚や先輩、高校の先生など、以前お世話になったかたがたにも忘れずにご挨拶しましょう。

一人の時間と場所を持つ

卒業を前にして友達と集まって盛り上がったり、慌ただしく動き回ったりすることも多いでしょう。そんな中でも、一人の時間と場所を持つよう意識しましょう。短時間でいいので、一人で散歩したり、ゆっくりお風呂につかったりして、自分の心に浮かんでくるものを味わいましょう。

そして、もう一つ、ちょっと変わった提案ですが、自分がもし今死んだら、と考えてみることも、転機に当たっての処方箋の一つです。学生生活が終わるというのは、学生である自分の象徴的な死でもあるからです。

例えば、あなたに関する次のような新聞記事が書かれたとして、空欄にはどのような言葉が入るでしょうか。

ここで人生が終わるとしたら、と考えることで、本当にやりたいことが見えてくるかもしれません。

「終わらせる」ことは、これまでの自分の時間の価値と意味を確認する作業です。あと1か月、自分らしく、これまでを終わらせて、4月からは新しい自分を始められるようにしましょう。

菊入みゆき(きくいり・みゆき)
 明星大学経済学部特任教授、JTBコミュニケーションデザイン ワーク・モチベーション研究所長。生涯発達科学博士。働く人のモチベーションについて専門的な研究を行う。大学ではキャリアや就職支援の講義を担当、企業とのコラボレーションによる講義も実施。JTBコミュニケーションデザインでは企業で働く人への研修やコーチング、経営層へのコンサルティングを行う。著書は「やる気が出なくて仕事が嫌になった時読む本」「職場でモテる社会学」「できる人の口ぐせ」等多数。

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