日常生活の「助っ人」アプリ
何でもランキング
天気・健康など上位に
幅広い世代で普及が進むスマートフォン(高機能携帯電話=スマホ)。アプリと呼ぶネットから取り込むソフトを使いこなせれば、スマホ生活はより快適になる。100万種類以上ともいわれるアプリの中で、特に日常生活の「助っ人」になるアプリはどれか。専門家に無料・有料別で選んでもらった。
無料アプリ1位の天気予報アプリ「ウェザーニュースタッチ」と5位の経路案内「乗換案内」は、スマホが普及し始めた3年ほど前からの定番アプリだ。スマホ搭載の全地球測位システム(GPS)を活用して、現在地の天気や最寄り駅の場所などがわかる。
2位の「LINE」、9位の「Skype」は利用者同士ならデータ通信料以外は無料で通話やメールができ、節約に役立つと支持を集めた。
有料アプリはスマホにダウンロードする時に課金される仕組み。最も多い価格帯は100円前後だが、辞書やゲームアプリなどでは1000円以上するものも。ランキングでは、1位の「Sleep Cycle alarm clock」をはじめ、睡眠や食事に関わるものなど、健康管理に役立つものが並んだ。
2位の「Refills」、8位「TapCal」はカレンダーアプリ。ほかの有料アプリに比べて価格は高いが、画面内に1カ月のスケジュールを一度に表示でき、ビジネスにも役立つことが評価された。
アプリの利用で注意したいのは個人情報の管理。4月には、スマホに登録している電話帳の情報を勝手に外部配信するアプリの存在がアンドロイド対応機種で見つかった。携帯電話ライターの佐野正弘さんは、予防策として(1)公式サイト以外からアプリを入手しない(2)個人情報の入力を多く求めるアプリに注意する(3)ネットやメディアを通じて有害アプリの最新情報を手に入れる――などが有効とアドバイスする。
調査の方法 アップル公式サイト「アップストア」でダウンロード数上位のもの、アンドロイド用アプリ配信サイトで「グーグルプレイ」や「アンドロナビ」でアクセス数上位のものなどを対象に68種類のアプリを選出。週3日以上は使い、日常生活で特に便利だと思うアプリを無料版と有料版に分けて専門家に選んでもらった。交流サイト(SNS)やニュースに関係するものを除いた。選者は次の通り(敬称略、五十音順)
安蔵靖志(IT・家電ジャーナリスト)▽井上真花(モバイルライター)▽今西絢美(フリーライター)▽太田百合子(同)▽木暮祐一(携帯電話研究家)▽佐野正弘(携帯電話ライター)▽鈴木朋子(ITライター)▽高橋浩子(テクニカルライター)▽戸田覚(ビジネス書作家)▽房野麻子(フリーライター)▽ヤシマノブユキ(同)
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