働き方・学び方

知らないと大変!ビジネス法則

仕事の期日を守らない同僚 効果の高い催促の仕方は? 第15回 カチッサー効果

2019/2/25

■約束通りに仕事をやってくれない

仕事は人と人の連携プレーで成り立っています。互いが担当する仕事を期日通りにキッチリやってこそ、仕事が回ります。ところが、お願いしていた仕事を期日通りにやってくれず、仕方なしに催促することがよくあります。そんな時にどのようなメールを入れるとよいでしょうか。

(1)お願いした販売データを火曜日までに必ず送ってください。
(2)販売データがないとこちらが作業に入れません。火曜日までに必ずお願いします。
(3)販売データが必要なので、火曜日までに必ずお願いします。

「どれでも変わらないんじゃないか?」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。いえいえ、言い方によって効き目がかなり違うのです。心理学者エレン・ランガーが実施した有名な実験を一つ紹介しましょう。このクイズの元ネタになったものです。

急いでコピーを取らないといけないのに、コピー機の前に列ができています。先頭の人にどう言えば、先にコピーを取らせてもらえるか。言い方によって承諾率が変わるかどうかを、ランガーが実験してみました。

「すみません、先にコピーをとらせてもらえませんか?」と要求のみを伝えると、コピー枚数が5枚のときは60%、20枚のときは24%の人が譲ってくれました。先ほどの選択肢(1)に当たります。案外優しい人が多く、とりあえずお願いする価値はあるようです。

■ささいなお願いなら理由は何でもいい

それに対して、「すみません、急いでいるので、先にコピーをとらせてもらえませんか?」と理由をつけ加えると、5枚のときは94%、20枚のときは42%の人がOKしてくれました。選択肢(2)のようにワケを説明すると効果抜群のようです。

さらに面白いのはここからです。選択肢(3)のように、「すみません、コピーをとらなければいけないので、先にとらせてもらえませんか?」と理由にならない理由をこじつけると、どうなるでしょうか。

それでも、コピー枚数が5枚のときは選択肢(2)=正当な理由あり=と変わらず、93%の人が承諾してくれました。ところが、20枚になると選択肢(1)=理由なし=と変わらず、24%に下がってしまいました。

働き方・学び方 新着記事

ALL CHANNEL