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私服面接、企業の狙いは?~学生が資生堂担当者に聞く

就活ファッション

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NIKKEI STYLE

企業の説明会や面接の案内に「服装自由」「私服でお越しください」と書かれていて、戸惑ったという話をよく聞きます。人事担当者によると「オフィスカジュアル」などスーツスタイルに準じた服装を期待していることも多いようですが、就活生側としては対応に迷います。採用する側の狙いは? 服装やメイクのポイントは? 2016年から私服での面接を導入している資生堂の人事担当者に、学生2人がインタビューしました。

<人事担当者>
佐藤麻子さん...資生堂人事部ビジネスパートナー・採用室
熊谷麻由香さん...資生堂人事部人材・組織開発室
<学生>
秋山果穂さん...明治大学政治経済学部3年
木村悠衣さん...明治大学農学部3年

そもそも、どうして私服面接?

佐藤さん 資生堂は2016年から私服面接をしています。しかし、最初は面接を受けに来る方の8割がリクルートスーツでした。個性を発揮できる学生が出てきたのは翌年ごろからでしょうか。3年目の2018年は「8割が私服」で面接を受けに来られたため、私服面接が定着してきた印象です。

私服面接をする理由は、自分らしさを最大限に発揮してほしいからです。かつてはリクルートスーツを指定していましたが、そうするとみんな同じ見た目になってしまって、印象に残りにくい。それってもったいない、という思いが背景にありました。

秋山さん では、リクルートスーツを着ていったら落ちるのでしょうか?

佐藤さん そんなことはありません。あくまで自分らしさをPRするのが目的だから、それがリクルートスーツ、という選択もありだと思います。「一律でリクルートスーツ」と指定することはやめよう、ということです。スーツ派でも最近は、一般的なリクルートスタイルではなく、独自の着こなしを見せてくれる学生が増えました。

秋山さん 私自身は企業を訪問する際のマナーとして「オフィスカジュアル」を意識してはいました。こだわらなくていいのでしたら、極端な例をだすと「古着系」で面接に来る人もいますか?

佐藤さん いますよ。帽子を被ってきた学生もいれば、「野球をずっと頑張ってきたから」という理由で、ユニフォームを着てきた男子学生もいました。「人生で身に付けていた期間が一番長いのがこのユニフォームです」と話されていて、その後の自己PRとうまく結びついていたので納得した記憶があります。

「落ちる服装」ってあるの?

秋山さん では、服装だけを見て落とすということはないんでしょうか?

佐藤さん ないですね。自己PRや志望動機で伝えようとしている自分のストーリーと、その表現としての服装が一致しているか。そこが大事だと思います。つまり、セルフプロデュースです。

資生堂では、入社後にどんな職種に配属されたとしても「マーケティングができる人材」でいてほしいと考えています。それぞれの立場でお客さまのニーズをくみ取り、自分が何をするべきかを分析し、行動に移すことが求められます。「TPOに合っている」というのは、「無難であるということ」とイコールではないと思います。状況や相手に応じて、「自分をどう見せたいか」「どう見られるべきか」を考えられることが大切です。

秋山さん 例えば、ブレスレットやリングといったアクセサリーを付けても大丈夫ですか?

佐藤さん もちろん。ただ、それを付けることで「どう見られたいか」ですよね。例えばピアスひとつ付けるにしても、揺れる大ぶりなタイプのほうが自分らしいのか、上品で小ぶりなタイプのほうがいいのか。「表情が明るく見えるのは何色かな」というように、自分の肌色から、馴染みのよいものを選んでみてもよいと思います。

木村さん お話をうかがっていて、今まで私がイメージしていた私服面接とは目的が違うのかなと感じました。ただ、どんな業界でも、個性を発揮する意味合いが強いと考えてよいのでしょうか?

佐藤さん それは業界によって全然違いますね。

熊谷さん 私は資生堂に出向する前はANAエアポートサービス(ANAAS)で採用担当を務めていました。ANAASでの面接はスーツ指定でしたが、それには理由があります。キャビンアテンダントも空港勤務のグランドスタッフも、基本的に制服を着て仕事をします。だから採用する側としては、あえて制服のようにみんながスーツを着ている中で、にじみ出てくる個性を見極めたいと考えていました。「お客様が声を掛けやすい雰囲気かな」といったような視点でみるということです。

木村さん 先輩が食品メーカーにニットを着ていったところ、周囲の学生はほとんどが襟付きのシャツを着てきたそうです。そうしたら人事の方に「暖かそうだね」って皮肉を言われたといっていました。

企業理念を参考に

佐藤さん その担当者の真意は分かりませんが、その企業がお客さまに「どのように見られることを望んでいるか」を考えてみると、迷いが生まれにくいのではないかな。例えば、資生堂では「美しくあること」が大切です。その人らしい個性的な美しさが表現されていて、なおかつTPOに合うのか、という視点で考えます。

一方、もしかするとその食品メーカーは、「品質のよさ」や「安心感」をより重要なポイントに掲げているのかもしれません。そうすると、襟付きでクリーンなイメージの服装が、その企業にはマッチしていたと考えることもできますよね。

各社の公式ウェブサイトなどにある企業理念を参考にするといいですよ。その企業が一番大事にしている、根幹にある考え方が企業理念だから。それを共有する仲間になった自分を思い描いたら、合う服装のイメージも自ずと湧いてくるのではないかな。

熊谷さん 同じ企業内でも、職種が違うと求められるポイントが変わってきます。資生堂の場合、技術職や事務系職種、店頭で販売をする美容職(ビューティーコンサルタント)などいろいろありますが、例えば美容職の採用だったらやはり「お客様があの人から買いたいって思ってくれそうな人かな」という視点で見ます。そうすると「そもそもメイクに関心は高い人なのか」「トレンドをキャッチしているか」といったところが、自ずと判断基準になってきますよね。

木村さん 髪色はどうですか?

熊谷さん 企業によりますかねぇ。接客などの仕事ではお客様からの見られ方を大切にしている場合も多いと思うので、あまりにも明るい色だとびっくりされてしまうかもしれません。

佐藤さん 服装と同様に、職種によっても異なると思います。当社は人事担当者がこの髪色でも、特に何も言われません(笑)。ただ、営業職の場合はクライアントから見た印象や信頼といったことが重要なポイントになってくるから、同じようにはいかないかもしれない。

自分で自分をどう見せたいか、という視点も大切です。例えば面接を受けようとしているのが堅い企業で、自分のことも真面目に見せたいのなら、髪色もそれに合わせたほうがいい。でも、あくまでパイオニアになりたいんだったら、違った髪色で臨むのもいいかもしれない。自分がどういう性格で、その会社にとってどのような人材に見られたいか。それによって髪色やメイクを考えていったらいいのではないでしょうか。

◇  ◇  ◇  ◇  ◇

「就活メイク」は一人ひとり違う――高橋礼行・アソシエイトトップヘアメイクアップアーティストに聞く

座談会後半では、資生堂アソシエイトトップヘアメイクアップアーティストの高橋礼行さんから、メイクにポイントを絞ったアドバイスも。3タイプの「なりたい自分」別に、実際にメイクしたモデルの写真を見ながら、そのポイントを説明してもらいました。

秋山さん・木村さん (写真を見ながら)全然違う!

高橋さん 特に違うのはアイメイクですよね。(1)は、アイラインを引いていないし、アイシャドウの色も明るくしています。(3)は、アイシャドウもアイラインもしっかり入れる。(2)はその中間です。アイシャドウもアイラインも入れているのは(3)と共通するのですが、少し印象を和らげるために、アイラインはペンシルタイプで、色もブラウンにしています。 (3)のアイラインはリキッドタイプのブラック。より目元がキリっとします。

自分を俳優だとイメージしてみましょう。今度のドラマのオーディション、役柄は? ストーリーは? 例えば「後輩役」のオーディションなのに、先輩風なメイクで臨んだら「なんだか違うな」と思われてしまう。何を求められているのか、自分をどう見せたいのかを考えて、それに応じて効果的なメイクを考えるといいです。

佐藤さん ただ、無理して企業の求めるものに合わせるのは違うかな、とは思います。行きたい企業があって、その企業の求めるものが自分の中にあると思えば、その部分がより際立つよう、メイクで後押しすることはできると思います。

秋山さん・木村さん なるほど。

高橋さん 正解がひとつじゃないからこそ迷うこともあると思うけれど、見せたい自分をはっきりさせることで、作戦が立てやすくなります。デパートのコスメカウンターなどで、ビューティーコンサルタントに相談するのもおすすめです。そのとき「就活用のメイクを」というオーダーのしかたではなく、自分の「なりたい自分」を伝えてみましょう。意志の強さをアピールしたい、大人っぽい雰囲気を演出したい、親しみやすい空気を醸し出したい......ぜひ、いろいろイメージを膨らませてみてください。

※資生堂の「就活メイク」HPは こちらから

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