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知らないと大変!ビジネス法則

心の底は見えるもの 失敗しない謝罪は「体で示す」 第14回 メラビアンの法則

2019/2/19

こうやって3つの情報を常に一致させておけば、妙な誤解を与えたり、不都合なメッセージを届けてしまうこともなくなります。慣れない方は入念に練習をしておくことをお勧めします。

■「人は見た目が9割」は本当か?

詐欺師の表の顔と裏の顔に要注意。画像はイメージ=PIXTA

「人は見た目が9割である」という話が、セミナーや書籍などで紹介されています。だから、「話す内容よりも、見た目にエネルギーを注ぐように」といった調子で。

その当否はともかく、根拠としてメラビアンの法則を挙げるのは間違いです。この法則はコミュニケーション全般について適用するものではないからです。あくまでも、3つの情報が矛盾したときの話であり、誤解がないようにしてください。

考えてもみてください。上司が怒っているからといって、何も説明せずに膝まずいて泣いているだけで、相手に伝わるでしょうか。

「何のつもりだ」「何とか言ったらどうだ!」と叱責されるのがオチ。言葉で謝罪の気持ちや改善点を伝えることも大切であり、それが7%しかないなんてありえません。言葉があるからこそ、私たちは他者を理解することができます。

ちなみに、特に見た目が大切なのは、初めて出会ったときの第一印象です。それが、後の情報の解釈に大きく影響を及ぼします。「初頭効果」と呼びます。この話とメラビアンの法則は混同されやすく、区別して頭に入れておく必要があります。

堀公俊
日本ファシリテーション協会フェロー。大阪大学大学院工学研究科修了。大手精密機器メーカーで商品開発や経営企画に従事。1995年からファシリテーション活動を展開。2003年に日本ファシリテーション協会を設立、研究会や講演活動を通じて普及・啓発に努める。著書に「ファシリテーション入門第2版」「会議を変えるワンフレーズ」など。

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