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服が決まると、自然と気持ちも引き締まる 写真はイメージ =PIXTA

服が決まると、自然と気持ちも引き締まる 写真はイメージ =PIXTA

話す中身より、見た目から伝わるメッセージが強く伝わることはしばしばある。テレビに出演した新米コメンテーターが「狙い通りのことが言えたから、さぞや視聴者に届いたことだろう」と思ったら、知り合い筋の反応は予想外で「あの時のネクタイは何であんなのを選んだんだ?」「派手なストライプのスーツが浮いていたぞ」と、見た目ばかり言われガックリきたというのはよくある話だ。

教育現場で求められる「服育」

「服装という非言語表現」を軽んじたらまずい。私の友人で老舗繊維専門商社に勤務し、生徒たちの着る制服を担当する有吉直美さんは「服育net研究所主任研究員」としても活躍している。

「食育」が「健康な食生活を実践できる人間を育てること、食文化についての総合的な教育」であるのに対し、「服育」は「衣服に関連する事項を通して、子供の生きる力を育てようという取り組み」(どちらもWikipediaから抜粋)と説明されている。

彼女が「服育」の必要性を強く感じたのは、「男子の腰パン」「女子の極端に短いスカート丈」など、制服の着崩しが中高生のあいだで広まった21世紀早々のことだったという。

学校現場で先生たちは「ズボン、下げるな。ネクタイ、ちゃんと締めろ。スカート、短くするな」と注意した。しかし、生徒から「何で?」と返され、弱ったあげく、制服の専門家である有吉さんにSOSを送った。「子供が納得して適切に制服を着る手伝いをして欲しい」。これが、彼女が「服育」に取り組むきっかけとなった。

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