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訪ねてみたい文人ゆかりの地

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面影漂い 作品味わい深く

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行楽の春、自分の好きな作家や作品のゆかりの地を巡り、のんびりと散策してみてはいかがだろうか。中でも近代以降の文人たちは顔ぶれが多彩で、残した作品や資料が豊富にそろう。生家や旧居などが保存されているケースもあり、見どころが多い。専門家に訪ねてみたい文人ゆかりの地を選んでもらった。

990ポイント
太宰治と青森・五所川原(太宰治記念館「斜陽館」)
 小説「人間失格」などで根強い人気のある太宰治の故郷。大地主の津島家に生まれた太宰はこの地で多感な少年時代を過ごし、「津軽」や「思い出」の舞台にも取り上げている。斜陽館は生家を利用した記念館で、明治期の和洋折衷の建築物としても貴重なため、国の重要文化財に指定されている。自著で「この父はひどく大きい家を建てた」と書いた通りの豪邸で、愛用したコートなどを展示。「太宰の含羞と誇りの原点が垣間見える」(矢島裕紀彦さん)、「桜が咲く時期などは、周辺でのどかな津軽地方の雰囲気も味わえる」(芦沢恵さん)
(1)0173・53・2020(2)500円(3)津軽鉄道金木駅徒歩7分
810ポイント
宮沢賢治と岩手・花巻(宮沢賢治記念館)
 「銀河鉄道の夜」「注文の多い料理店」などの童話や「雨ニモマケズ」の詩で知られる宮沢賢治が生まれ、生涯愛し続けた地。岩手は賢治が「イーハトーブ」と名づけた理想郷のモデルでもある。記念館は、仏教や科学などに影響を受けて形成された賢治の世界を読み解くパネルや、愛用のチェロなどを展示している。「賢治のすべてがわかり、想像力をかき立てられる空間」(秋山稔さん)、「賢治作品のアニメコーナーもあり、家族で訪れたい」(中石貴大さん)。花巻には詩人・彫刻家の高村光太郎が一時期暮らしていたことから、高村記念館もあり、合わせて訪れるのもおすすめ。
(1)0198・31・2319(2)350円(3)JR新花巻駅から車で3分
750ポイント
正岡子規と松山(子規記念博物館)
 俳句や短歌、随筆など様々な分野で活躍した正岡子規の出身地。博物館の資料を見れば、34年の短い生涯で子規が近代文学に残した偉大な足跡を感じることができる。子規と親交の深かった夏目漱石の松山時代の下宿「愚陀佛庵」も復元、展示しており、漱石ファンの見どころも多い。毎年、俳句大会などのイベントを開催。「道後温泉から近く、観光客にも親しまれている」(永井康友さん)。松山は子規も主人公の一人として登場する司馬遼太郎の小説「坂の上の雲」の舞台としても有名で、ミュージアムもある。
(1)089・931・5566(2)400円(3)伊予鉄道道後温泉駅徒歩5分
550ポイント
室生犀星と金沢(室生犀星記念館)
 「ふるさとは遠きにありて思ふもの」と詠んだ詩人・小説家の室生犀星の古里。生家跡にある記念館では愛用品の展示と丁寧な解説で、作品世界を紹介。金沢は泉鏡花や徳田秋声の記念館もあり、観光名所も多い。「タイプの違う文人が共存する地」(紅野謙介さん)
(1)076・245・1108(2)300円(3)JR金沢駅から金沢ふらっとバス(長町ルート)白菊町徒歩1分
540ポイント
森鴎外と島根・津和野(森鴎外記念館)
 明治期を代表する文豪の森鴎外が生まれ、幼少期を過ごした場所。記念館では鴎外の津和野時代の貴重な資料やゆかりの品など常時500点を展示、近くには旧宅もある。「鴎外の子ども時代が想像できる」(秋山さん)。津和野は山陰の小京都として知られ、風情のある街並みも美しい。
(1)0856・72・3210(2)600円(3)JR津和野駅から石見交通バス鴎外旧居徒歩1分
520ポイント
池波正太郎と東京・浅草(池波正太郎記念文庫)
 「鬼平犯科帳」などの時代小説で知られる池波正太郎が生まれ、親しんだ町。記念文庫は台東区立中央図書館内にある。原稿や万年筆のほか、書斎も復元され「執筆時の姿が想像できる」(堀越正光さん)。周辺には食通としても有名な池波ゆかりの飲食店があり、食べ歩きも楽しめる。
(1)03・5246・5915(2)無料(3)東京メトロ日比谷線入谷駅徒歩8分
500ポイント
小泉八雲と松江(小泉八雲記念館)
 ギリシャ生まれで「怪談」などの怪奇文学で知られる小泉八雲が英語教師として赴任した地。八雲は松江で士族の娘と結婚し、日本の風土に親しんだ。記念館では、愛用の机や虫籠を展示、近くに旧居もある。「宍道湖の夕日も美しい。八雲はじめ文人ゆかりの旅館『皆美館』もおすすめ」(矢島さん)
(1)0852・21・2147(2)300円(3)JR松江駅からぐるっと松江レイクラインバス小泉八雲記念館前下車すぐ
490ポイント
島崎藤村と岐阜・中津川(藤村記念館)
 ロマン主義の詩人で、「破戒」などの小説を残した島崎藤村が生まれた地。生家跡にある記念館には生い立ちや作品を紹介するビデオ室がある。「『夜明け前』の資料は一見の価値あり」(富岡幸一郎さん)。記念館のある馬籠は江戸時代に宿場町として栄え、当時の面影を残す。
(1)0573・69・2047(2)500円(3)JR中津川駅から北恵那バス・馬籠行き馬籠徒歩10分
460ポイント
江戸川乱歩と東京・池袋(旧江戸川乱歩邸)
 探偵小説や怪奇幻想文学の巨匠、江戸川乱歩のついの住み家。ここで少年探偵団シリーズなどの名作を生み出した。立教大学が管理する旧乱歩邸は金曜日に一般公開し、土蔵や洋館を外から見学できる。「土蔵に籠もって執筆したという伝説が生まれたのも納得する雰囲気」(堀越さん)
(1)03・3985・4641(2)無料(3)JR・東京メトロなど池袋駅徒歩7分
10
420ポイント
松本清張と福岡・小倉(松本清張記念館)
 推理小説やノンフィクションを執筆した松本清張の出身地。森鴎外の足跡を追った「或る『小倉日記』伝」の舞台でもある。社会派と呼ばれた清張らしく、記念館では生涯を時代ごとのニュース映像を交えて紹介。「日本の黒い霧」が題材のドキュメンタリーも楽しめる。「担当編集者たちが清張を回顧するビデオが面白い」(横井三保さん)
(1)093・582・2761(2)500円(3)JR西小倉駅徒歩5分

小説や詩など、ランキングに並んだ文人たちのジャンルは様々で、活躍した時代も明治から第2次大戦後までと幅広い。出生地を中心に選ばれたゆかりの地も、全国各地に散らばっている。

1位の五所川原市と2位の花巻市は、太宰治と宮沢賢治という今も新しい読者を獲得し続ける東北を代表する作家の出生地だ。2人とも熱心なファンが多く、人となりや作品に大きな影響を与えた故郷を訪ねる人が後を絶たない。

太宰は繊細な感性と人間の弱さが漂う作風が、時代を超えて悩み多き若者世代の共感を呼ぶ。岩手県生まれの賢治は東日本大震災の復興のシンボルとしても注目を集め、「雨ニモマケズ」などの詩が被災者を勇気づけ、今を生き抜く力ともなっている。

多くの文人を輩出し、文学的土壌の豊かさを感じられる地も目立った。3位の松山市と4位の金沢市は文化を大切にする土地柄で知られ、記念館なども数多く整備されている。

お目当ての作家以外の施設も巡ってみれば、新たな出合いがあるかもしれない。どちらも歴史のある城下町で城や建物などの名所旧跡が多く、観光旅行の合間にゆかりの地を訪ねることもできる。

今回ランキングされた文人たちは既にこの世に亡く、新作を生み出すことはない。だが、作家の面影が今も残る場所を訪ねることで、作品の味わいはより深まっていくことだろう。お気に入りの文庫本をバッグに入れて、旅に出てみるのも面白い。

京都・宇治、源氏物語にどっぷり

平安や江戸時代に活躍した文人ゆかりの地もある。京都府宇治市の源氏物語ミュージアムは、平安時代の華やかな宮中を映像や模型で紹介、源氏物語の世界にどっぷりつかることができる。「周辺に宇治十帖の紹介碑が点在し、たどれば紫式部の像が立つ宇治橋や対岸の平等院鳳凰堂にも行ける」(選者の横井三保さん)

「奥の細道」で知られる俳人の松尾芭蕉が生まれた三重県伊賀市には、芭蕉翁記念館や生家など関連施設が多い。同県松阪市には、古事記や源氏物語の研究で名高い本居宣長の記念館もある。


 表の見方 数字は選者の評価を点数化。(1)施設の連絡先(2)大人1人の通常入館料金(3)交通案内※写真はすべて各施設提供
 調査の方法 全国各地の記念館や旧居など観光施設がある近代以降の文人(物故者)ゆかりの地の候補46カ所をリストアップ。資料・展示品の充実度や観光地としての魅力などの観点から、訪ねてみたい地を評価してもらった。選者は次の通り(敬称略、五十音順)
 秋山稔(金沢学院大学教授)▽芦沢恵(JTB広報室)▽紅野謙介(日本大学教授)▽富岡幸一郎(文芸評論家)▽中石貴大(日本旅行赤い風船事業部)▽永井康友(田端文士村記念館研究員)▽深田布士夫(近畿日本ツーリスト国内旅行部)▽堀越正光(「東京『探見』―現役高校教師が案内する東京文学散歩―」著者)▽矢島裕紀彦(ノンフィクション作家)▽横井三保(大阪文学振興会事務局長)

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