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ルミネの森本雄司社長

ルミネの森本雄司社長

アパレル販売が振るわないなか、ファッションビルのルミネが好調だ。ショップの販売スタッフの働き方改革の一環で営業時間の短縮にも積極的に取り組む。親会社のJR東日本出身の森本雄司社長は「ルミネの経営理念と行動指針を守りながら、若い女性だけでなく、大人のお客様にも発見と感動を提供したい」と意気込む。

――ファッション小売りは総じて厳しいです。

「2017年4月~18年2月のショップ全体売上高(既存店ベース)は前年同期比で約2%増えました。昨夏のクリアランスセールは2週間遅らせましたが、マイナス影響はなく、冬のセールは6日間と1日短くしましたが、プラスでした」

「ファッション離れの一因はセール品を作って利益をあげようとする風潮ではないかと思います。作り手の気持ちが伝わらなくなったかと。そのあたりを見直そうというルミネの考えに理解していただけるアパレルさんが増えてきました。店頭を起点にお客様に発見、感動を提供するという原点に返ったことが数字になってきたのではないでしょうか」

――冬のセールは遅らせないのですか。

「初売り、福袋、そしてセールというのは正月行事のひとつの流れです。温暖化で長くなった夏とは違いますし。お客様の消費行動は、冬物なら寒くならないと買わなくなってきています」

お客様の期待 半歩先を読む

――アパレルは人手不足で販売スタッフの待遇改善が急務です。

「働き方改革はとても大切です。新宿のルミネエストでは今年初めて、元日を休みにしました。ルミネの仕事は、人が人に対して商品の価値を伝えること。働く人のモチベーションをどう高めていくか、働きやすい環境をどうつくるかは今後も取り組んでいきます」

「心配したのは元日休みがお客様にどこまでご理解いただけるかでした。蓋を開ければ、2日のルミネエストの売り上げは4%伸びました」

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