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知らないと大変!ビジネス法則

みんなで仕事するから力が半減 手抜きを防ぐ特効薬は 第10回 リンゲルマン効果

2019/1/22

■ブレストをしてもアイデアが出ない

アイデアを出すときによく使うのがブレーンストーミング(ブレスト)です。自由奔放、批判厳禁、便乗歓迎、質より量の4つのルールに基づいて、みんなでアイデアを出していく手法です。

5、6人のグループで20分間ブレストすれば、平均20~30個のアイデアを生み出すことができます。でも、これって少なくありませんかね。1人当たりでいえば、4、5個しかアイデアを出していない(5分に1個の)計算になります。もっとたくさん出せると思いませんか。

みんなでやれば、グループの相乗効果でたくさんのアイデアが出る。それがブレストの基本原理です。ところが、実際にはこんなふうに、みんなで台無しにしてしまうことがよくあります。なぜ、こうなってしまうのでしょうか。

すぐに思いつくのは、誰かが長々と話をしてしまい、みんなが発言する機会を奪ったのではないか、というものです。進行役がアイデアを書き留めている間も、アイデア出しは中断してしまいます。みんなでやることで、一人ひとりの生産性が下がってしまっているのです。

メンバーによっては、「こんなことを言ったら笑われるかな」「これは前に出たアイデアと大差ないので発言しないでおこう」といった遠慮(自己規制)も働きます。思いついたアイデアをすべて出さす、握りつぶしてしまったものがかなりあるはずです。

加えて、よく起こるのがサボリです。全員でおみこしを担ぐはずが、おみこしにぶら下がって何もしてない「フリーライダー」(ただ乗り)が出てくるのです。

■大人数だと半分の力しか出なくなる

農学者M・リンゲルマンの古典的な研究をご紹介しましょう。

リンゲルマンは、綱引き、荷車引き、石臼回しといった力仕事において、作業する人数を増やしたときに、1人が発揮する力がどれくらい変わるかを実験してみました。協働や競争という名の相乗効果が発揮されれば、1人のときよりも大きな力が生まれるはずです。

ところが、結果はまるで逆でした。1人のときの力を100%とすると、2人では93%、3人では85%まで低下します。8人ともなると、なんと49%にしかならなかったのです。大変な手抜きをしたもので、半分しか力を出していないことになります。

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