働き方・学び方

知らないと大変!ビジネス法則

使えない部下も活用できる 改めるべき自分のクセは… 第9回 原因帰属バイアス

2019/1/15

■自分のコピーが欲しい!

「どいつもこいつも、使えない奴ばかりだ!」。思わず心の中でそう口走った経験はないでしょうか。仕事を頼んでも、生半可な理解で勝手に進めてしまう。やる気が見られず、いいかげんな成果でやった気になる。同じミスを繰り返し、何度指摘をしても少しも改善しない……。

「頼んだのが間違いだった」と悔やんでも後の祭り。結局、その尻ぬぐいに余計に時間を取られ、「自分のコピーがほしい」と嘆きたくなります。そんなときに飛び出すせりふがまさにこれです。

そうはいっても、相手が日本人の場合はまだマシかもしれませんよ。外国人ともなれば、言葉の壁や文化の壁が立ちはだかり、さらに難しい状況になる可能性が高いでしょう。

私は、3年間海外の企業で勤務した経験があるのですが、先輩方からは「頼んだ仕事の半分をやってくれたらラッキーと思え」とアドバイスされました。たしかにその通りで、「え、それでやったつもり?」「そんなのありえないだろ」という事態に遭遇する毎日でした。

「オイオイ、そんなんじゃ困るよ」と責めても、絶対に相手は非を認めません。「ちゃんと指示しなかった」「経験がないので分からない」「自分の仕事の範囲ではない」と、次から次へと言い訳が飛び出します。まあ、よくそれだけ弁解を思いつくもんだと、つくづく感心させられました。

根負けして、「分かったよ、後は自分で何とかするから。一応やってくれてありがとう」となるのがお定まりのパターンです。こんなふうに諦めること以外に、よい対処法はないのでしょうか。

■その人は本当に使えないのか

すべてを自分で抱え込んだのでは仕事は回りません。「使えない」と思った相手でも、うまく使いこなさないと、思い描く成果を得ることができません。そのためには、「使えない」と思っていることを疑うところから始めてはいかがでしょうか。

人はワケが分からないものに遭遇すると、原因や理由を見つけ出し、そのせいにして理解し納得しようとします。これを心理学では「帰属」と呼びます。

正しく原因を特定するには、緻密な分析や仮説検証が必要となります。そんなことやってられないので、経験則や直感で判断するのが常です。そこに誤りが忍び込む余地が生まれます。

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