2018年11月29日、湖池屋が主力製品「スコーン」のリニューアル計画を発表した。1987年のスコーン発売以来、初となる。「プロ経営者」である佐藤章社長の狙いとは。

スコーンのリニューアル計画と、ブランドを象徴するコンテンツ「私立 スコーン学園」の発表は、千代田区の小学校跡地を活用した「アーツ千代田」の体育館で行われた。左から、マスコットキャラクター「ハラペコング」の実写版キャラクターを務める野生爆弾 くっきー氏、湖池屋社長の佐藤章氏、湖池屋会長の小池孝氏
スコーンのリニューアル計画と、ブランドを象徴するコンテンツ「私立 スコーン学園」の発表は、千代田区の小学校跡地を活用した「アーツ千代田」の体育館で行われた。左から、マスコットキャラクター「ハラペコング」の実写版キャラクターを務める野生爆弾 くっきー氏、湖池屋社長の佐藤章氏、湖池屋会長の小池孝氏

 湖池屋社長の佐藤章氏が仕掛ける「イノベーション」には2種類ある。1つは「KOIKEYA PRIDE POTATO」に代表される、完全に新しいコンセプトの商品の開発だ。もう1つは、ロングセラーの復活。「スコーン」のリニューアルはまさに後者にあたる。

 スコーンのリニューアルの背景にあるのは、若者の「スナック離れ」だ。湖池屋によると、若年層ほどスナック購入頻度が減少する傾向にある。そのなかでロングセラーのスナック菓子はユーザーの高齢化が顕著で、厳しい状況に置かれている。明治「カール」は2017年に東日本での販売を終了。18年に入って、森永製菓「チョコフレーク」、江崎グリコのガム「キスミント」も終売を発表した。

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