働き方・学び方

暮らしを変えた立役者

「1000店いける!」と確信 悪評立地で次々成功 「サイゼリヤ」創業者 正垣泰彦氏(7)

2018/12/7

サイゼリヤの3号店。2011年11月に閉店した

イタリア料理店「サイゼリヤ」を創業した正垣泰彦(しょうがき・やすひこ)氏の「暮らしを変えた立役者」。第7回では5店舗にまで拡大した時期を語ります。

◇  ◇  ◇

7割引きのインパクトは大きかった。仕込んだ食材がなくなり、営業時間前に閉めることもしばしばです。「開けてくれ、開けてくれ!」。それでもお客さんがシャッター越しに叫んで帰らない日には、大急ぎで仕込み直して店を開けました。

今までうまくいかなかったのは立地の悪さや料理の腕と決めつけてきました。ですが、実は失敗の原因は自分の考えが間違っていることに気づいていなかったから。「失敗を周りのせいにしてはいけない」。ぎりぎりの状況に行き着いてようやく気づいたのです。大きな財産となりました。

■失敗続きのいわく付き物件に出店

1号店があんまりお客さんが来るので、2号店を出さないとお客さんに申し訳ない。どこでもいいから場所はないかな。すると、千葉県市川市の駅南口に空き物件があるとの情報が。ですが、よく聞くとこの物件はいわく付きでした。

お客さんが来なくてお店の看板はころころ変わり、直前に借りた店主は夜逃げまでしてしまったほどということでした。「あんちゃん、あんな所でやるな」。物件近くで営む店主らからはここに来るなと忠告されました。

市川の駅前で評判の悪い立地でしたが、「本八幡でも1階が八百屋という立地でお客さんが来てくれたんだから」と意に介しませんでした。そのまま契約を結び、1975年に2号店を開きました。すると瞬く間に2時間の行列。お客さんが来ないことを立地のせいにしてはいけないという教訓がここでも生きました。

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