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ウィラーの村瀬茂高社長

女性や若者など利用者視点というマーケティングをバス運行に持ち込んだウィラー(大阪市)。近年では鉄道の運行を受託したり、海外に進出したり、事業も大きく「移動」している。村瀬茂高社長は「移動で日本を元気に。第4次産業革命の時代に応じた移動ソリューションを進めたい」とノリノリだ。

――長距離バス会社のイメージが強いですが、近年は事業の幅を広げていますね。

「もともとバス会社をやりたくて会社を始めたわけではありません。移動で日本を元気にするのがビジョンです。2004年にツアーバスに参入したときはバスを通じて新たな移動手段を作ることが重要でした」

顧客の声から新事業に参入

――バスにマーケティングを持ち込みました。

「顧客の要望をかなえることが様々な業界で当たり前になってきました。通常のバスは通学や通勤の利用目的で、生活インフラですが、東京から名古屋、長野へ行くのはインフラじゃない。もともと旅行会社なので、大阪からディズニーランドへ行く商品を作るとき、顧客から『4列シートがきつい』『夜行バスで隣が男性だと不安』などの声が出てきました」

「当初は路線バス会社にお願いしたのですが、既存の事業者は投資も必要で難しい。それで安く、女性も安心して乗れるバスを作ろうと参入したわけです」

――ニーズがウィラーを作ったと。

「それから意外に若い人がローコストで全国を回れる移動手段がなかった。かつては国鉄の普通列車でしたが、JRに分割してからスムーズな乗り継ぎが難しくなりました。それも理由です」

「ピンク色のバスを作り、『東京まで4000円で行けるの』みたいに私たちの乗り物という認識が定着しました。高速バスはそれまで年間の利用者はのべ8500万人くらい。約5年で1億1500万人に達し、3000万人の市場を創造したわけです」

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