香川・小豆島 オリーブオイル 陽光きらめく醤油の島

小説「二十四の瞳」の舞台として知られる小豆島。雨が少なく日照時間が長いためオリーブの産地として適しており、秋に収穫された実からオリーブオイルが作られる。小豆島には温泉もわいている。冬の瀬戸内に向かった。

ゆったりと温泉につかる

高松発小豆島行きフェリーは静かな内海を進み、1時間ほどで島に到着。道中の食堂で、手打ちの讃岐うどんをタップリのおろしショウガと生醤油(きじょうゆ)でいただく。朝、東京を出てきたことを思うと、島といっても意外とアクセスが良い。

今晩の宿は、「醤油蔵通り」にある「島宿真里(まり)」。周囲には古い醤油工場が残り、黒い焼き板と白い漆喰壁のコントラストが実に見事だ。製塩業が盛んだった島は醤油づくりへと発展をとげ、この地区では現役の醤油工場が点在。マルキン醤油記念館(2月までは土日祝開館、平日は要予約)では醤油について知ることができる。

真里の主人、眞渡康之さんに迎えられ、部屋へ通される。ぶ厚いガラスやあめ色の建具から優しい光が差し込み、なんだか懐かしい気分。全部で7室ある客室には、それぞれに異なる間取りで、上質な空間が広がる。貸し切りで楽しめる温泉で、まずはひと風呂いただく。

敷地内に湧く源泉の名は里枝(さとえ)温泉。前身の民宿を切り盛りしていた里枝おばあちゃんの名前をもらったといい、なんだか心まで温まる。保湿効果が高いというメタケイ酸が成分に含まれているせいか、湯上がりの肌はしっとり。各部屋にも同じ源泉が引かれている。

オリーブの風味豊かなご飯を味わう

夕食は、小豆島の醤油を味比べできる自慢の会席料理。新鮮な魚貝や野菜を数種類の小豆島産の醤油につけつついただく。もろみの味わいを十分に楽しんだ後、最後に運ばれてくるのが、今日の主人公、オリーブオイルをまぜて炊いた「オリーブご飯」だ。どっしりとした土鍋のふたを取ると、湯気の中から現れたのは、オリーブの実。キラキラと光るご飯の上に、肩を寄せ合って並んでいる。軽く混ぜて茶わんに盛り、小皿に用意されたオリーブオイルをさらに一まわし。

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