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知らないと大変!ビジネス法則

顧客開拓の鉄則 「とにかく10回会え」には根拠がある 第4回 ザイアンス効果

2018/12/4

十人並みと思っていたアイドルもだんだんかわいく見えてくることがある。画像はイメージ=PIXTA

ところが、何度もテレビでお目にかかっているうちに、なんとなく親近感が湧いてきます。十人並みと思っていた顔も、だんだんかわいく見えてくるから、あら不思議。こんなオジサンにもザイアンス効果が効いてきたようです。

■とことん付き合うか、回数を増やすか?

とてもシンプルなこの原理、ビジネスで使わない手はありません。誰しもがすぐに思いつくのが冒頭のAさんのような状況です。会えば会うほど好感度が増すのであれば、四の五の言わず会いにいくのが、顧客に食い込むための効果的な方法となります。

会社の中でも、特定の誰かに気に入られたかったら、とにかく会う回数を増やしてみましょう。とことん付き合ってドロドロになるまで飲むのも悪くないですが、何度も会うほうが効果的かもしれません。特に、転勤や転職が多い方にお勧めの方法です。

マーケティングにおいてもこの法則は大いに役立ちます。商品を購入してもらうには、商品を覚えてもらい、好感度を高めておかなければなりません。まずは、いろんなメディアを通じてターゲット層への接触回数を増やすことを考えてみましょう。

実際に、何度も同じCMソングやサウンドアイコン(コマーシャルの最後に鳴る企業名)を聞いているうちに、好意を持つようになった経験は誰にもあるはず。

仕事以外でもザイアンス効果は使えます。怪しげな心理テクニックを説く本でよく書かれているのが恋愛への応用です。何度も顔を出し、好意を持たせて口説こうというのです。

かくいう私は、若い頃にある研究所でコンピューターに人間の顔を認識させる研究をしていました。実験の対象に選んだのがとある女性職員。コンピューターに顔画像を取り込み、来る日も来る日も画面上で接触しているうちに、だんだん親近感が……。今のカミさんとの間で起こった、嘘のようなホントの話です。

■使い方を間違えるとストーカーになる

だからといって、いつもザイアンス効果が現れると限らないので注意してください。

たとえば、大きな失敗をしでかし、「お前の顔なんか二度と見たくない!」とケンもホロロに返されたのに、「ちわー、また来ましたー」とノコノコ顔を出したのでは、火に油を注ぐようなものです。「感情を逆なでするつもりか!」とかえって信頼を失う結果になりかねません。

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