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コンビニのATMには現金引き出し以外にも利用価値の潜在能力がある(都内のローソン)

コンビニのATMには現金引き出し以外にも利用価値の潜在能力がある(都内のローソン)

日常生活で何かと利用しているコンビニエンスストア。お店の数は増え続けている感じだし、銀行を始めたコンビニもあるわ。でもお店同士の競争は大変そうだし、この勢い、いつまで続くの?

コンビニ業界の将来について、村上優希さん(26)と藤本美由紀さん(46)が田中陽編集委員に話を聞いた。

――またコンビニが銀行をつくったそうですね。

ローソンが10月15日、ローソン銀行を開業しました。コンビニが運営する銀行としては、2001年に開業したセブン銀行に続くものです。

コンビニ銀行の登場は不思議なことではありません。1980年代後半、それまで東京電力が金融機関に任せていた電気料金の収納を、セブン―イレブン・ジャパンに依頼しました。セブンは領収書にバーコードを印刷するよう提案し、レジで簡単に処理できるようにしました。収納代行はガスや水道などにも広がり、やがて店でお金を「払う」だけでなく「引き出せる」ようにしようと、銀行を設立したのです。

一方でメガバンクなどは支店を次々と閉鎖し、ATMもじわじわ減っています。その代わりをコンビニが担ったのです。大手銀のATMが現在2万台程度なのに対し、コンビニATMは6万台近くにまで増えています。銀行が消費者から遠ざかり、その需要をコンビニが拾い上げたともいえます。コンビニの社会的な地位も高まりました。

――まだコンビニの店舗数は増えているの?

店舗数はほぼ一貫して増えていて、現在は全国に約5万5千店あります。しかも11年以降、伸びが大きくなっています。同年の東日本大震災の際に物資の供給などでコンビニが再評価され、社会インフラとして改めて認められたのです。日本の居住可能な土地で平均すると、500メートル以内に必ずコンビニがあるといわれていて、高齢者らでも歩いて行ける最も身近な拠点といえます。

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