※日経トレンディ 2018年12月号の記事を再構成

日経トレンディが選んだ2018年のヒット商品ランキングには、2位にドライブレコーダー、3位にペットボトルコーヒーがランクイン。前者は一つの事故をきっかけに、迷惑運転の抑止効果を期待され、ドライバーの必需品に昇格。一方、後者は、昨年ヒットした「クラフトボス」を競合他社が追随し、新市場へと成長した。

【2位】ドライブレコーダー

2018年はコムテック「ZDR-012」(上写真)やユピテル「WD300」(下写真)が家電量販店での売れ筋だった(BCN調べ)
2018年はコムテック「ZDR-012」(上写真)やユピテル「WD300」(下写真)が家電量販店での売れ筋だった(BCN調べ)

あおり運転報道で必需品に昇格。年346万台出た“走る防犯カメラ”

 こんな事故には遭いたくない──。そう感じた数百万もの人々が今年、カー用品店に殺到した。きっかけは、17年10月に被疑者が逮捕された「東名高速あおり運転」の死亡事故。自分が気を付けるだけでは悲惨な事故を防げないことに多くの人が気づき、抑止力を期待して買い求めたのが「ドライブレコーダー(ドラレコ)」だった。年末の帰省前に装着しようとする人が続出し、12月には多くが品切れ状態に。販売数は2倍以上に跳ね上がり、1年間で前年同期比の約2倍となる346万台以上が出荷された。

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