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ジンズの田中仁社長

ジンズの田中仁社長

低価格でおしゃれ、パソコン用やスポーツ用などメガネ業界に新風を吹き込んできたジンズ。最近も、あらゆるものがネットにつながる「IoT」、近視抑制など新たな分野にチャレンジしている。田中仁社長は「事業領域はメガネではなく、見ること」と将来を見据える。

――以前、東京・原宿のオフィスにいたときは会議は思い立ったらやる、と話していました。

「そういえば最近は定例会議が増えましたね」

――大企業病ですか(笑)

「確かに動きが悪い。もう一度締め直さないと(笑)」

こどもレンズ「近視を抑制」

――パソコン用メガネから6年。今の最優先は何ですか。

「1つはバイオレットライト(紫光)への取り組みですね。子供が外へ出なくなって太陽の光を浴びることが少なくなっています。実は近視の増加と関連があるそうです。そこで目に有害な紫外線をカットしつつ、子供の目に必要なバイオレットライトを通すメガネを2017年に発売しました。こどもレンズです」

「法律の問題もあって近視の進行抑制とはうたえません。この前調べたら、慶応の中等部はとても多くの生徒が近視で、東京・江東のある小学校でも70%に達しています。近視は失明につながりかねないし、徐々に普及していくと思います」

――従来のメガネの概念を超えるのですね。

「その意味で言うと(目の動きなどから集中力が測れる眼鏡型端末)『ジンズ・ミーム』ですね。これもメガネのビジネスモデルを革新する可能性がある。メガネは売価から原価と販管費を引いて利益を出す従来型の小売りですね。でも世の中は相対的にモノの価値は下がっています。人は体験にお金を使うようになっています」

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