ほれたブランドを日本へ じっくり定着、立地も目利き
サザビーリーグの角田良太社長
サザビーリーグの角田良太社長
「スターバックス」など海外ブランドを日本に定着させてきたサザビーリーグ。最近では米国の高級ハンバーガー「シェイクシャック」やカナダのダウンコート「カナダグース」がヒットし、健在ぶりを示す。創業家出身の角田良太社長は「創業期の頃のようにもっとやんちゃな会社になりたい」と語る。
――街を歩くと必ずカナダグースを身にまとう人を見かけます。
カナダの衣料品ブランド「カナダグース」のアジア初となる旗艦店は、開業初日に長蛇の列ができた
「アニエスべーやスタバもそうですが、短期的な収益を追うのではなく、ブランドを日本に定着させることに価値を置いています。(父でスタバを日本に持ち込んだ)角田雄二もそうでしたが、ブランドがどうあるべきかを相手にぶつけるんです。我々は簡単にギブアップしないし、パートナーとしてどうしたら成功するのか考えます。そんな評判が広がり、カナダグースから声がかかったのだと思います」
――相手からのアプローチが多いのですか。
「両方ですかね。スタバの場合はこちらから声をかけましたが」
定着のカギは出店する場所
――根付かせるうえで大事なことは。
「1つは展開する場所です。今、出店しているのは(本社のある東京・千駄ケ谷の)路面店ですが、通常だったら銀座や表参道を考えるでしょう。逆にここだからこそ、『あそこの店、知ってる』とお客様は特別な感覚を抱いてくれます」
「シェイクシャックも1号店は東京・外苑前のイチョウ並木の通りに作りました。本来ならもう少し人通りの多い方が良かったかもしれない。実は米国の1号店が緑の多い公園の中でした。だからその雰囲気を表現するには外苑前がいいと」