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間違いなのに全員同調 「メダカ会議」の怖さと対処法 第3回 同調性バイアス

2018/11/27

■本当に生ビールが飲みたかったの?

「お飲み物は何になさいますか?」「俺、生ビール」「私も同じ」「お前も生でいいだろう?」「え、ハイ、まあ……」「じゃあ、生ビール5つね!」。居酒屋でよく耳にする会話です。

本当に5人とも生ビールを飲みたかったかといえば、必ずしもそうとは限りません。面倒なので、みんなに合わせただけかもしれません。そうするほうが手っ取り早く、周りとのあつれきも減るからです。居酒屋の注文ならそれで構わないのですが、仕事で同じことをしていないでしょうか。

分かりやすいのが会議です。いろんな部門の代表者が集まる場で、人事部から一つの提案が説明されました。「こんなのありえないよ」と思っていたところ、経理部から「ウチはそれで構いませんけど」と賛同の言葉が。それに続いて、次々と賛意が表明されます。

「え、みんなマジで言っているの?」と動揺しているうちに「営業部はどう?」と振られ、とっさの出来事に、「え、ハイ、まあ、いいんじゃないでしょうか」と言ってしまいました。その場の空気に押され、とても反対なんかできなかったのです。

そもそも議論とは、意見が違うからこそ成り立つものです。意見が同じだと、まとまるのは早いものの、それが正しいかどうか検証のしようがありません。全員一致で間違った答えを選ぶ恐れもあります。

さまざまな意見をぶつけ合うなかで、できるだけ間違いのない決定をしよう。それが会議の意味です。みんなが同じ意見になびいてしまうと、話し合う意味がなくなってしまうのです。

■みんなの振る舞いがプレッシャーとなる

この現象を「同調」(同調性バイアス)と呼びます。他者や集団からの圧力を受け、思考や行動を合わせようとすることです。社会心理学者S・アッシュの実験が広く知られています。

大学生8人を一組にして、ある長さの棒を見せます。次に、明らかに長さの違う3本の棒を見せて、先ほどと同じ長さの棒がどれかを言い当ててもらいます。間違えようのない簡単な問題です。

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