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海洋プラごみどう減らす? 再利用促進、コストに壁

2018/11/5

海洋生物が摂取すると消化できないため、栄養を取れなくなったり病気の原因になったりします。マイクロプラは、プランクトンなど小さな生き物が取り込み、それを魚が食べます。食物連鎖でより大きな魚などに蓄積する恐れがあります。またプラは有害化学物質を吸着する性質があり、マイクロプラを取り込んだ生き物の健康に悪影響をもたらす可能性も指摘されています。

――日本を取り巻く状況はどうでしょうか。

米ジョージア大のチームによると、海洋に流出するプラごみは世界で年間推定480万~1270万トンに達します。幅が大きいのは、実態がよくわかっていないからです。海へのプラごみの排出が多いのは中国やインドネシア、フィリピンなどアジア諸国です。50年までに、海洋プラごみの総量は海にすむすべての生き物の重さに匹敵するようになるとの見方もあります。

日本の海岸には、たくさんのごみが漂着しています。河川の河口などにはごみがたまっている場所もあります。日本はごみの回収などが進み、海に流れ出す量は中国などに比べ少ないと言われますが、沿岸や近海で見つかるペットボトルの多くは日本製です。

――ごみを減らすにはどうしたらいいでしょうか。

基本は使い捨てプラの使用量を減らすことと、回収し再利用できるようにすることです。EUは1月、30年までにすべてのプラ包装容器をリサイクルさせるという目標を発表しました。対策はコスト増をもたらすので、だれが負担するかが課題でしょう。

日本では分別回収するなどし、廃プラのおよそ8割(約760万トン)は資源として再利用したりごみ発電に使ったりするなど有効利用しています。残りは単純に焼却したり埋め立てたりしています。

日本には海洋プラごみに絞った強制力を伴う法律はありませんが、環境省はスーパーやコンビニエンスストアなどで配られるレジ袋の有料化を義務付ける検討を始めました。海に流れ込むごみの多くは、回収や処分のルートに乗らないポイ捨てが原因かもしれません。私たちがすぐにできる最低限の対策は、ポイ捨てをしないことです。

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