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海岸に打ち上げられたビニールなどのプラスチックごみ(ムンバイ近郊)

海岸に打ち上げられたビニールなどのプラスチックごみ(ムンバイ近郊)

プラスチックのストローを、紙製などにかえる外食店が出てきたわ。プラごみの海洋汚染を防ごうという動きのようね。なぜ海洋プラごみは問題になってきたのかな。どうすれば減らせるでしょう。

日々の生活に利用され、発生するプラスチックのごみについて、藤井智子さん(59)と杉本優子さん(60)が滝順一編集委員に聞いた。

――海洋のプラごみがにわかに注目されています。

プラごみには、レジ袋やペットボトルから漁網までサイズの大きなものと、ごみが紫外線や波で壊れ小さくなったマイクロプラスチック(およそ5ミリ以下)があります。どちらも増える一方で、以前から問題視されていました。

2015年ごろから、主要7カ国(G7)などの国際会議で問題が取り上げられるようになりました。欧州連合(EU)に加え中国など新興国でも、プラ使用を制限し回収・再利用を促す動きが出ています。6月のG7首脳会議(シャルルボワ・サミット)では、40年までにプラ容器のリサイクル率を100%にするなどとした「海洋プラスチック憲章」が提案され、カナダと欧州諸国が承認しました。日本と米国は未承認です。

政治的な動きの背景には、プラごみ汚染の深刻さが、大きく報道されたことがあります。プラがクジラや海鳥の体内から見つかったり、人間がほとんど生活しない南極海でも漂ったりしていることがわかりました。米スターバックスなどがプラ使用を減らすと決めたことで、社会の意識も変わりつつあります。

――具体的にはどんな悪影響があるのでしょうか。

プラ製品は耐久性が高いのが利点です。しかし海などに投棄されると、自然に分解しにくいことが欠点になります。大きなごみは海岸などに漂着し、観光や漁業に悪影響を及ぼします。

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