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イタリア料理店「サイゼリヤ」を創業した正垣泰彦(しょうがき・やすひこ)氏の「暮らしを変えた立役者」。第2回では危うく退学させられかけた中学、高校時代を回想します。

◇  ◇  ◇

寒くなると、自宅でマージャンをすることに。「部屋を暖かくしたいな」。そうだ、学校にダルマストーブがあるぞ! 今度は学校に忍び込んで拝借したのですが、ストーブに付いている煙突がなかったので家中がけむりまみれ。学校中のわら半紙を全部持って帰ってきたこともありました。

ある時、小学校でお金が盗まれて大騒ぎ。誰がやったんだと担任の先生がしつこく聞くので、「私が手を出しました」と名乗り出ました。本当はしていないのですが、自分が悪く言われて収まるのであればそれでいいやと思ったのです。

ですが、大変。父親や母親も先生に謝りに行き、父親には何でやったんだと殴られました。その後に犯人が見つかり、父親に一転してほめられましたが、ガキ大将として面倒見が良かったのでかばうのは私の中では当たり前のことでした。

ぬれぎぬ疑惑で退学の瀬戸際に

成長につれてどんどん悪さに拍車がかかり、中学の時に何度も退学になりそうになり、ついに高校1年の時に決定的なことが起きました。中央線沿線で起きた事件で犯人として「パーティー券」を売りさばくグループが取り調べられることに。そのグループの一員だったので、こいつが犯人ではないかと高校までパトカーがやって来たのです。

「正垣、ちょっと来い」。担任の平沢先生に授業を中断するからと呼ばれました。「おまえ、何やったんだ」と聞かれ、「何やったんだと言われても……」。実際私ではないのですが、学校からはこいつはどうにもならないやつだと思われ、退学を言い渡されそうになりました。その時、平沢先生が「自分が何とかするから」と必死にかばってくれ、何とか退学を免れました。

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