サブスクリプションの最前線と成功の法則を解き明かす特集第11回(最終回)は、総まとめとして、「サブスクは従来型の商品・サービスの販売とは何が違うのか?」、その構造について解説する。また、「自社の商品はサブスクに向かない」と考えている経営層にサブスクサービス化のヒントを提示する。

 サブスク型ビジネスが隆盛とはいえ、月額課金コースを新設すればうまくいくほど簡単なビジネスではないことは、第9回の撤退事例「月額制サービス『思わぬ盲点』 撤退企業が明かす成否の分け目」からも理解していただけただろう。

 ではサブスクモデルを軌道に乗せるには何が必要なのか。サブスク型ビジネスへの変革と収益向上を支援するZuora Japan(東京・千代田)社長の桑野順一郎氏は、「顧客起点でサービスを発想し、顧客の“わがまま”に応え得るようサービスを改善し続ける、言ってみれば永遠のβ版を提供し続けることで顧客を飽きさせない取り組みが必要になる」と説明する。

 以下、桑野氏への取材を基にサブスクビジネスの成功に必要な発想の転換について解説する。

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