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東京書籍の荻沢仁美さんはデジタル教材の企画制作を手掛けている

東京書籍の荻沢仁美さんはデジタル教材の企画制作を手掛けている

2019年春に施行される改正学校教育法によって、タブレット端末などで読む「デジタル教科書」がこれまでの紙の教科書と併用して小中高の授業で使えるようになる。教育現場のデジタル化が加速しそうだ。1909年創業の教科書出版の老舗、東京書籍(東京・北)で国語や書写のデジタル教材を企画制作する荻沢仁美さんに、多彩な専門家との協働が欠かせないデジタル教科書づくりの舞台裏、仕事への思いを聞いた。

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4年に一度、改訂される教科書

日本では長らく少子化傾向が続いていますが、小中高および特別支援学校用の教科書の需要冊数は、年間で1億3000万冊を超えます(2014年時点)。そのほとんどが民間の出版社で作られています。文部科学省の検定や教育委員会などの検討を経て、採択された教科書が子供たちへと届けられます。

教科書は概ね4年ごとに改訂されます。小中高で改訂年がずれているので、毎年いずれかの教科書の改訂が行われています。

これまで学校教育法で正式な教科書と定められていたのは、紙の教科書だけでした。しかし、19年の春からはデジタル教科書も併用して授業で使えるようになります。制度化されたことで、デジタル教科書の需要も高まり重要性が増していきそうです。

デジタルならではの表現を探る

私は入社以来、デジタル教材づくりを担当しています。小中高の国語、小学校の書写などを手がけてきました。今は20年度の小学校国語の準備を進めています。20年度は小学校の新しい学習指導要領が全面実施され、デジタル教科書の本格普及が見込まれるため、時間をかけて取り組む予定です。

これまでに制作したデジタル教材の内容や構成は、紙の教科書がベースになっています。教科書の編集部、編集委員の先生方と検討を重ね、学習過程で子供がつまずきやすい部分を音声や映像などのデジタル表現でどうサポートできるかを考え、作ってきました。

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