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問題解決 はじめの一歩

問題解決7つのアプローチ どれを使うのが正解か 第8回 7つのアプローチを使い分ける

2018/11/6

それしか知らないと、すべての問題をギャップ・アプローチで解決しようとしてしまいます。人間関係がからむ問題も、悪循環に陥っている問題も。特定できるはずのない原因を探しまわり、ピントはずれの対策を打って、問題が解決できた気になってしまいます。何も解決しないのならまだしも、下手をすると問題をこじらせてしまいかねません。

第4回のポジティブ・アプローチのところで、「うまくいったことは続ける」という原則をお話しました。これは正解なのですが、成功体験にとらわれて、「うまくいかなかったことはやり方を変える」という原則を忘れてしまいがちになります。環境や状況が常に変化しているのに気づかず、過去にうまくいったアプローチをそのまま繰り返して、失敗をしてしまうのです。

問題解決に限らず、世の中にいついかなる場合でもうまくいく方法はありません。うまくいかなければ、別のやり方に挑戦してみる。ダメならまた新しい方法を試してみる。それを繰り返すしか、私たちが抱える複雑な問題に対処する手はないのです。

■それはやり方の問題、考え方の問題?

とはいえ、これほどたくさんあると、どれを使えばよいか分からなくなります。

「リーダーシップ白熱教室」(NHK、2015年)でもおなじみのR・ハイフェッツは、世の中の問題は大きく2つあると述べています(R・ハイフェッツ他「最前線のリーダーシップ」ファーストプレス)。

一つは、「技術的な問題」です。解き方がおおよそ分かっていて、そのために必要な技術を身につければ解決できる問題です。たとえば、業務効率をいかにアップさせるか、製品をいかにコストダウンするかは、技術的な問題です。だからといって、簡単に解けるわけではありませんが、新たな技術(スキル)を身につけさえすれば解決できることが分かっています。平たく言えば、やり方の問題です。

もう一つは、今の思考様式のままで技術だけを身につけても解決できない「適応的な問題」です。典型的なのが、行きづまった組織をどう変革していくか、という問題です。従来の延長線上では答えはなく、新しい考え方を身につけ、それに基づいて行動を修正しないと解決ができません。平たく言えば考え方の問題です。

そう考えていくと、ここまで述べてきた7つのアプローチは、前者に向くもの(1)(2)(3)と後者に向くもの(4)(5)(6)に大きく分かれます。(7)は両方に効きます。

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