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問題解決は7つのアプローチを効果的に組み合わせて。画像はイメージ=PIXTA

問題解決は7つのアプローチを効果的に組み合わせて。画像はイメージ=PIXTA

問題をどうとらえるかが問題だ

本連載では、普段何気なくやっている問題解決という行為には、いろんなアプローチがあることを紹介してきました。それが7通りもあると知って、驚いた人も少なくないのではないでしょうか。

これらは、「なぜ問題が解決できないのか?」という問いに対する答えの違いから生まれています。言い換えると、問題をどう定義するかというモデルの違いが解決手法の違いになっているのです。もう一度まとめて整理してみます。

(1)問題を生む原因が分からない → ギャップ・アプローチ

(2)解決するアイデアが思いつかない → 創造的アプローチ

(3)最適な代替案を選択していない → 合理的決定アプローチ

(4)解決策があってもやる気にならない → ポジティブ・アプローチ

(5)ジレンマのせいで解決できない → 対立解消アプローチ

(6)問題の設定が適切ではない → 認知転換アプローチ

(7)解決策が合意できない → ホールシステム・アプローチ

これらは、いずれも仮説(モデル)であり、そう考えると考えやすくなるという一種の方便です。どれかが正しいわけではなく、解決に役立てばどれでもよいのです。

問題解決がうまくいかない本当の理由

 多くの方が問題解決と聞いて思い浮かべるのは、一つ目のギャップ・アプローチではないかと思います。「なぜ?」を繰り返す中で、問題の原因をつきつめ、その対策を打っていく方法です。それが悪いわけではありません。悪いのは、「それしか知らない」ことです。

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