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サッポロホールディングスの尾賀真城社長

サッポロホールディングスの尾賀真城社長

お正月の風物詩、箱根駅伝を長年、特別協賛しているせいか、年初のビールのイメージは「サッポロ」だ。サッポロホールディングスはそんなビールを改めて強化するとともに、M&A(合併・買収)による市場開拓に躍起だ。尾賀真城社長は「サッポロならではを、色々な場面で追求したい」と次の成長へのたすきを握りしめる。

缶と樽一体でブランド展開

――箱根駅伝を今年も協賛していました。

「始めた頃の30年前はスポンサーが付かなかったんですよ。学生がそんな何時間も走っているのを誰が見るんだと。そういう感じでしたね」

――数年前からビールに経営資源を集中してきましたが、手応えはいかがですか。

「ここ20年は新ジャンル(第三のビール)などに当社が一番先に挑戦しました。デフレでなかなか生ビールを飲んでもらえなかったので。広がりができた一方、サッポロのブランドは希薄になった面もあります。今は飲み方が変わり、量よりおいしいものを選び、シーン別に飲んだりと」

「そこでやっぱりビールだと。2026年に酒税が一本化され、ビールが買いやすくなるのは自明の理だし、ここ2~3年は缶と樽(たる)の一気通貫でブランド展開してきました。おかげでビールは安定しています」

――山手線などでも動画CMをやってますね。ベタな演出ですが、見入ってしまいます。

「あれもウチが最初に手を挙げたのです。(サッポロビールを扱う)お店を紹介し、ブランドを宣伝する山手線のコーナーは当社だけ。当社にとってお客様との接点は『サッポロ』というブランドと『エビス』なんです。レトロ感のある赤星もそうですし」

――サッポロラガービール「赤星」が最近、増えていますね。

「もしかしたらサッポロを一番感じるのは1877年に出した赤星かもしれません。昭和45~47年に起用していた(俳優の)三船敏郎さんの広告『男は黙ってサッポロビール』の銘柄は赤星です。若い人には今まで見たことがないブランドですが、ガード下の店を中心に増えています」

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