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制度改正を受けて、パート労働者の厚生年金への加入が相次いだ。写真はイメージ

制度改正を受けて、パート労働者の厚生年金への加入が相次いだ。写真はイメージ

パートで働く主婦を中心に、厚生年金に加入する人が増えているって聞いたわ。2016年10月から制度が変わったからみたいよ。どうして増えているのかな。

厚生年金制度の改正と、パートタイム労働者の加入動向について、斉藤明子さん(46)と中村智子さん(38)が田村正之編集委員に話を聞いた。

――厚生年金制度は16年秋にどのように変わったのですか。

公的年金には20歳以上のすべての国民が加入する国民年金(基礎年金)と、会社員らが加入する厚生年金があります。今回、制度が改正されたのは2階部分の厚生年金の方です。

厚生年金は加入すれば、収入に応じて将来の年金額が増えますが、保険料は労使折半なので自分でも負担しなければならなくなります。従来は週30時間以上働いている人が加入対象でしたが、16年秋から、社員が501人以上の会社で週20時間以上働き、月収が8万8000円(年収換算で約106万円)以上といった条件を満たした人も加入することになりました。

保険料を自分でも負担しなければならないというネガティブな意味合いで、「106万円の壁」とも言われています。

――保険料の負担を避けて勤務時間を短くする人が多いと思っていました。

当初はそうみられていました。ところが蓋を開けてみると、制度改正を受けて加入したパート労働者は37万人(17年末時点)と国の当初予想の25万人に比べ約1.5倍に達したことが、4月の社会保障審議会(厚生労働相の諮問機関)の年金部会などで開示されました。

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