人と企業の「築地市場」に 働く選択肢広げるビズリーチの南壮一郎社長

「そこで直販する市場がないかと考え、作ったのが楽天やアマゾンですよね。問屋も直接顧客とやりとりしたいので、楽天に出ています。この構図を仕事探しの世界でやればいいと」

――場を提供したわけですね。

「ビズリーチ」の会員数は2017年11月に100万人を超えた。積極的な宣伝でさらなる会員増を目指す

「採用したい企業は人材紹介会社に依頼したいわけではなく、人を採用したいからお願いしているのです。我々はプラットフォームなので、企業が直接活用してもいいし、人材紹介会社がそこから優秀な人材を見つけてくれてもいい。求職者は登録すれば、全国の企業や紹介会社からの案件を待つだけで済みます。便利じゃないですか」

「よく誤解されますが我々は(企業と求職者のマッチングをする)人材紹介会社とは思ってません。楽天も小売りではない。我々はインターネットカンパニーですから」

――なぜ今までなかったのか、不思議に思えたのですね。

「タイミングの問題ですね。卸も人材紹介もM&A(合併・買収)もまずアナログで始まります。ネットって別に新しい会社を作ったわけではない。今は第3次産業革命が起きているまっただ中なんです。明治政府は欧米の視察をして、技術とその根幹である制度の差を把握し、大日本帝国憲法を制定。そして新技術、産業を興してきた」

「そこに著しくギャップが生まれた。変われなかった人々は鹿児島で西郷隆盛を担ぎ、生産性の高い人たちと戦ったわけです。それはこれからの日本が向かっていく世界と同じで、米国はその後半戦にいます」

自身のキャリア診断する場提供

――なかなか既存勢力は自己否定ができない。

「それは悪いことではない。人間ですから。大事なのは猛烈に働き方が変わろうとしている時代に自分がどっちにいるか認識することではないでしょうか。しかも人生100年時代。85歳まで働く時代がやってきます。60年間働くというのに、同じ会社で働くのか。結果としてそうなればいいですが、入り口では誰も思わないでしょう」

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