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キユーピーの長南収社長

キユーピーが名脇役から主役への転身をもくろんでいる。狙いはマヨネーズ、ドレッシングなど料理に添える調味料だけでなく、卵料理やサラダなどそのまま食べられる食品分野の拡大だ。長南収社長は「サラダ総菜の売上高はいずれ調味料に追いつく」と経営戦略にマヨいはない。

根強い人気のドレッシング

――東京・仙川に情報発信基地を作りました。

「工場もある仙川はものづくりのエリアです。これに対して本社のある東京・渋谷は市場作りの拠点、研修センターのある中河原工場(東京都府中市)は人づくりの場。この体制でキユーピーを引っ張っていこうと考えています」

――メーカーもモノを売り切るだけでは成長は期待できません。

「しょうゆなど基礎調味料の需要が落ちる中、マヨネーズとドレッシングだけは今も微増です。その代わり、つゆやソースなどに替わっています。特にドレッシングが強い。体が酸性になる肉食が増える一方で、サラダなどアルカリ性食品への関心が高まっているからでしょう」

「日本で有数の長寿県の長野は、野菜の消費量が一番多い。それから健康長寿を保つには良質なたんぱく質は欠かせない。元気な人ほど肉を食べますしね。ただ、たんぱく質のなかで、一番体に吸収されやすいのは卵なんです。牛乳や肉よりも圧倒的に高い」

――卵はコレステロールが高すぎるとの指摘もありました。だから食べ過ぎてはいけないと。

「すでに学会でその説は終わっています。日本人1人当たりの卵使用量は2016年が331個とまた1つ増えました。日本人は卵が好きなんです。3年前からゆで卵をつぶした『たまごのサラダ』という商品をチルドで売っています」

「マヨネーズ単品はいずれは減っていく可能性があります。当社はマヨネーズのような食卓の名脇役が主流でしたが、今後はたまごのサラダのようにそのまま食べられる主役を増やしていきます」

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