Men's Fashion

A.P.C. HIBIYA 雑貨充実、女性客いざなう

Hot Zone

革製バッグなど陳列工夫

2018.8.21

アー・ぺー・セージャパン(東京・目黒)が運営するフランスのカジュアルブランド「A.P.C.(アー・ぺー・セー)」が3月、東京ミッドタウン日比谷(東京・千代田)に旗艦店「A.P.C. HIBIYA」を開いた。従来はデニムが売り上げをけん引し男性客が大半を占めていたが、新店では雑貨を充実して女性客が来店するきっかけをつくっている。

■デニムより雑貨を前面に

東京の新名所としてにぎわう東京ミッドタウン日比谷の2階。店の前を通りかかると、革のかばんなどが同系色ごとに並んでいるのが目に入る。店内の中央にも雑貨を並べる什器(じゅうき)を置き、デニムなど衣料品は壁側にそろえる。「店頭から見たときに、雑貨類が目に留まるよう意識した」(鎌田吉雄ジェネラルマネージャー)というこだわりの陳列だ。

新店舗は、ブランドを知ってもらう入り口という位置づけだ。従来の旗艦店である代官山の店とは対照的に、雑貨が全体の商品数の約5割と充実させた。かばんのほかに、リュックや靴なども販売している。

商品群や陳列方法の工夫が寄与して、開業2カ月の売れ行きは事前想定を上回る。雑貨の売り上げは全体の4割を占め、アジア圏からの訪日客よりも日本人が多い。女性客が約7割と、他の店舗よりも多く、当初の思惑は当たった格好だ。衣料品と雑貨をセットで購入する場合も珍しくなく、他店より単価も高めだ。