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学校と会社の違いは何ですか?

 就活戦線も今や終盤戦、企業と学生との熱き戦いが繰り広げられています。私が面接官だったら、就活生に尋ねてみたい質問があります。「学校と会社の違いは何ですか?」というものです。
 「学校は勉強するところ、会社は仕事をするところ。前者とは違い、後者は成果に対する責任が伴います」というのが模範解答だそうです。もちろん、そんな杓子(しゃくし)定規な答えが欲しくて尋ねたいわけではありません。もっと今風の答え方はないものでしょうか。

たとえばこんな回答はどうでしょう。「学習という意味では両者に本質的な違いはありません。学校では与えられたものを学び、会社では仕事を通じて自ら学び続けないといけません。それは成果を出すからこそできると思います」と。こんな答えをする学生がいたら恐ろしいですが……。

私たちは今、複雑で曖昧で不確実で変化の激しい時代に生きています。自らが持つ知識や能力、ひいては考え方そのものを常にアップデートしていかないと、生き残っていけません。これは、個人のみならず組織にもいえる話です。

つまり、これから私たちに求められるのは、「学習中心の働き方」です。

自らが進化・成長するからこそ、成果を生み出すことができます。同時に、成果を上げる過程で、どれだけ学習できるかが、持続的な成長の鍵となります。そうやって、学習と仕事の好循環をつくることが、人や組織の最大の課題となってきているのです。

「学習する組織」をつくりあげる

これらの考えを体系化したものが、P・センゲが提唱する「学習する組織」です。

学習する組織とは、「集団としての意識と能力を継続的に高め、伸ばし続ける組織」(小田理一郎)を意味します。今や、組織開発の基本的な考え方として、多くの組織で導入され実践されています。

学習する組織は簡単にできるものではありません。さまざまな活動を効果的に組み合わせ、本腰を入れて粘り強く取り組み続けなければいけません。それが今回紹介する「5つのディシプリン」です。

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