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フレームワークで働き方改革!

ぬるま湯に浸るゆでガエル社員 目を覚まさせる方法は 第39回 困難な改革をやり通す「変革の8段階」

2018/8/21

ここまでがいわば下ごしらえのステップです。改革の主役はトップでも推進チームでもありません。従業員一人ひとりであり、その心に火をつけないと、思うような成果は得られません。

■風向きを変えるには短期的成果が大事

変革ビジョンが浸透したら、後半戦は改革を現場に下ろしていくステージとなります。部署ごとに自律的な活動を立ち上げ、仕事のやり方や働く仕組みのどこをどう変えるかを、自分たちで考えてもらうようにします。そうしないと、本当の意味での改革になりません。

その間、推進チームは全社横断的な課題に取り組むとともに、現場の活動に支援に回ります。

職場によってどうしても温度差が出ます。積極的に取り組むところもあれば、「忙しいのに、やっていられない」と激しい抵抗が生まれる職場もあります。現場同士の連帯を高めるとともに、困難があれば現場と一緒になって取り除いていきます。

抵抗に打ち勝つには、できるだけ早く短期的な成果を出すことが肝要です。「変わればよいことがある」「もはや後戻りできない」ことを実感させれば、風向きは変わります。様子見を決め込んでいるところも、なだれをうって改革になびいていくようになります。

さらに、その成果を生かして、より一層の変革を進めていきます。そのためには、区切りごとに成果や進捗を確認することを怠らないようにしなければなりません。「やれやれ」とばかり、あまりに早急に勝利を宣言して、手綱を緩めるとあっという間に元に戻ってしまいます。

そして、新しいやり方を企業文化に根づかせていきます。一番よいのは、新しい働き方を習慣にしてしまうことです。意識することなくできるようになるからです。そこまでやってようやく、改革が実を結んだといえます。

堀公俊
日本ファシリテーション協会フェロー。大阪大学大学院工学研究科修了。大手精密機器メーカーで商品開発や経営企画に従事。1995年からファシリテーション活動を展開。2003年に日本ファシリテーション協会を設立し、研究会や講演活動を通じて普及・啓発に努める。著書に「問題解決フレームワーク大全」「会議を変えるワンフレーズ」など。

堀 公俊氏・組織コンサルタントが講師を務めるスキルアップ講座/日経ビジネススクール

組織変革、業務改善に欠かせないワークショップの成果を引き出すファシリテーション能力、問題解決のフレームワーク思考力を高める

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