あなたの仕事、天職かどうかを見分ける「3つの質問」第38回 理想の仕事を探し出す「Will/Can/Must」

どうやったら天職と出合えるのか?

こう考えていくと、3つそろえるのは簡単ではなく、普段やっている仕事のかなりの部分が「ライスワーク」ではないかと思います。それが冒頭の調査データにも端的に現れています。

では、一体、どうやったら天職に出合うことができるのでしょうか。魔法の方法はありませんが、冒頭で紹介した小野名人の話が示唆に富んでいます。

「(働き始めたのは、小学校の時。奉公先の料亭では、)生来不器用な小野は、何をやっても時間がかかり、怒鳴られてばかりいた」そうです。WillもCanもなかったことが読みとれます。ところが、名人となった今は、このように述べておられます。

「自分が(就いた仕事が)いやだとね、『俺これ合わない』って皆言うんだけれども。“合わない”じゃなくて、自分が“合わせるんだ”ということ。(中略) だから一生懸命やれば、段々自分が好きになって、その仕事に惚(ほ)れ込んでね。いろんな事を考えがてらやったり、自分が前へいこう、前へいこうとしてやるから。やはりそれは自分の気持ち次第だと思いますけどね」

どうやら天職とは、天から与えられるものではなく、自らがつくり出すもののようです。

堀公俊
日本ファシリテーション協会フェロー。大阪大学大学院工学研究科修了。大手精密機器メーカーで商品開発や経営企画に従事。1995年からファシリテーション活動を展開。2003年に日本ファシリテーション協会を設立し、研究会や講演活動を通じて普及・啓発に努める。著書に「問題解決フレームワーク大全」「会議を変えるワンフレーズ」など。
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