天職かどうかを見分ける「3つの質問」
皆さんは、今やっている仕事(職業)を天職だと思っていますか。「よく分からない」「どうやって見分けるのか?」という人のために3つ質問を用意しました。あわてて答えを出す必要はなく、じっくりと内省をしてみてください。
(1)その仕事は、身をなげうってでもやりたいと、心から没頭できるものですか?
(2)その仕事は、あなたの個性や能力が生かせ、あなたしかできないものですか?
(3)その仕事は、大きな期待が寄せられ、本当に必要とされているものですか?
いかがでしたか。3つとも明快にイエスと言い切れる人は、天職をまっとうしようとしている人だと思います。これが、今回ご紹介したい「Will/Can/Must」のフレームワークです。

世の中には4種類の仕事がある
最初の質問がWill、すなわち「やりたいことをやっているか?」を問うものです。自分がやりたくないことをやらされることほど、苦痛なことはありません。逆にやりたいことであれば、仕事に没頭でき、優れた成果を生みやすくなります。
2番目の質問がCan、「できるかどうか?」です。といっても、誰でもできるものでは、天職と呼ぶには物足りません。あなたの能力を持ってしかできない、というレベルを期待したいところです。言い方を変えれば、あなたの個性や能力にふさわしい仕事かどうかがCanです。
3番目の質問がMustであり、「やらなければいけないか?」を問うています。周囲や社会から必要とされていないことをやっても意味がありません。よく言われているように、働くことは「はた(周り)を楽にする」、すなわち誰かの役に立つことですから。
Will/Can/Mustの3つがそろったのが、一生かけてまっとうすべき「ライフワーク」です。
Willが欠けると、生計は立っても、好きでもないことを我慢してやる羽目になります。食べるために飯のタネとしてやる、「ライスワーク」です。
Canが足りないと、やりきれずに破綻したり、いずれやる気がうせてしまいます。自分に嘘をつくことから「ライワーク」と名づけてみました。
Mustが欠けていると、やっていて楽しいかもしれませんが、趣味や道楽の域を出ず、お金を稼ぐことが難しくなります。「ライクワーク」と呼ぶべき仕事です。