単身赴任で野村証券支店長に 40歳代で地元離れ野村証券武蔵小杉支店長 平野和枝さん

野村証券武蔵小杉支店長の平野和枝さんは地元・熊本県を離れ、単身赴任中だ
野村証券武蔵小杉支店長の平野和枝さんは地元・熊本県を離れ、単身赴任中だ

野村ホールディングスの中核会社、野村証券にあって、平野和枝さんは数少ない女性支店長の一人だ。40歳代で初めて、夫や子供がいる地元・熊本県を離れ、神奈川県へ単身赴任中。キャリアを支えるのは仕事への誇りと家族の応援だという。

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熊本県の野村証券でお客様の資産運用の提案に携わり続けて約20年。2017年春に武蔵小杉支店(川崎市)の支店長として赴任しました。生まれも育ちも熊本で、地元以外の町で暮らすのは人生初。40歳代を迎えて初めて経験する一人暮らしでしたが、新しい生活にも慣れてきました。

支店長になるのも初めてでした。現場主義の野村証券では、各支店に様々な判断が委ねられています。全国156支店(2018年6月末時点)でそれぞれの支店長のやり方があります。私も会社から一つの支店を預かるという責任のある立場。自ら考え、判断し、実行して結果を出すことはもちろん、後進の教育など、組織に必要なあらゆることに気を配り、支店のメンバーたちとともに街の皆さんに貢献したいと、日々取り組んでいます。

今回の異動は想定外で、まさか子供や夫、両親と離れて単身赴任する日が来るとは思ってもいませんでした。キャリアアップは思いもかけないところでしばしば起きるものです。応えられるか応えられないかはその時の状況次第ですが、家族の後押しがあり、支店長という職を「やってみよう」と引き受けることができました。暮らしは大きく変わりましたが、おかげでたくさんの気づきを得ています。

入社4年目で結婚 育児休暇後に復職

私が社会に出た頃は就職氷河期でした。学生時代はアルバイトすらしたことがなく、入社式の日、父が上司に「世間知らずなので、すぐに切ってもらって構いません」と言った台詞が忘れられません。幸い、父の心配は杞憂に終わり、勤続21年目を迎えています。

入社4年目で結婚しましたが、仕事は続けました。当時は結婚を機に仕事を辞める人もいれば辞めない人もいるという、女性の働き方が変わり始めた端境期でした。

もともとそれほどキャリア志向ではなかったのですが、出産を経て復帰していた先輩社員から「一緒に働こう」と激励を受けたこともあり、28歳で出産後、2年間の育児休暇を取り復帰しました。ここから私のキャリアは始まったと思っています。

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